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岩切徹が斬る!:冬のテレビ採点簿 泣けるドラマ、呆れるドラマ

「麒麟がくる」の出演者たち。沢尻エリカ容疑者(左から2番目)の代役は川口春奈さんに決まった。右から3人目が、主役・明智光秀の長谷川博己さん=東京都内で2019年6月4日午後、屋代尚則撮影

 季節外れの暖かさに首をかしげていると、新型ウイルスの拡大に心がざわつく冬である。想定外という言葉が当たり前になる現実を前にして、テレビドラマは何を提示できるのか。本誌おなじみ、ノンフィクション作家の岩切徹氏が今季の作品を総まくり採点する。

 パッとしないね、「麒麟(きりん)がくる」(NHK)も。衣装が黒澤和子だからってことはないと思うけど、「七人の侍」をなぞったような、長谷川博己演じる明智光秀と野盗たちの戦闘シーンから今年の大河ドラマは始まった。斎藤道三役の本木雅弘も何やら黒澤映画に出てくる冷酷な殿様みたいにサイコパス演技で通しているのだが、とくに新味はない。帰蝶役の川口春奈は目だけ力んで、まだ足が地についていないし、医者の東庵を演じる堺正章も、狂言回しの役どころのせいか、妙な狂言風のしゃべり方で腰が浮いている。

 東庵の助手を務める駒(門脇麦)が語っていた。「戦のない世の中になる。そういう世をつくれる人がきっと出てくる。その人は麒麟を連れてくるんだ」と。今回の光秀は裏切り者ではなく、ある種のメシア(救世主)思想に基づいて描かれているのだろう。

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