メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

対立軸の昭和史

「戦後革新派内の抗争」編/23 「なしくずしの死」への道筋 国民に存在を否定された社会党=保阪正康

報道陣の前で笑顔をみせる、非自民7党1会派の党首会談で首相候補に決定した細川護煕日本新党代表(中央)と羽田孜新生党党首(左)、武村正義さきがけ代表=東京都内のホテルで1993年7月29日、横井直樹撮影

 歴史の中には常に対立があり、対立が次の歴史を生んでいく。現代史研究の第一人者が戦後革新派に内在していた「対立軸」を読み解く注目連載。社会党論もいよいよ大詰め、消滅に向かうこの党は、生き残るため最後にどんな政治的葛藤に向き合ったかを検証する。

 社会党にとって、いや、日本の議会政治にとって1993(平成5)年は大きな意味を持つことになった。太平洋戦争後の戦後社会で相応の歴史的役割を示してきた社会党が、そろそろ時代の中で見限られるということが鮮明になったのだ。いささか皮肉な言い方をするならば、国民から明確に拒否の意思が示されたのである。

 田辺誠委員長が平成4年12月に臨時国会が終わると同時に辞表を出した。金丸信との親密な関係が問題になったこともあるが、佐川急便事件が公になり、金丸の元には佐川からの政治献金が流れ込んでいることも明らかになった。社会党では竹下登元首相の証人喚問や金丸の臨床尋問などを要求し、そしてその実現を図った。この時の宮沢喜一首相は、竹下派の支援を受けていたこともあり、政治改革には及び腰の状態であった。そういう状…

この記事は有料記事です。

残り4236文字(全文4705文字)

サンデー毎日

サンデー毎日は毎日新聞出版から毎週火曜日に発行されている週刊誌。1922年に日本で初めての総合週刊誌として創刊されました。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「人としてあるまじきこと」 不倫報道の埼玉県議が議員辞職

  2. 与党、国会延長せず失態逃げ切り 野党批判回避狙う 2次補正成立急ぐ

  3. 北九州で新たに21人感染確認 23日連続ゼロから一転、6日連続で感染者 「第2波」に危機感

  4. 10万円を2196人に二重給付 大阪・寝屋川市、計2.1億円返還求める

  5. 大村知事「東京、大阪は医療崩壊」 吉村知事「根拠が不明」 会見、ツイートで応酬

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです