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2050年のメディア

文藝春秋で長くノンフィクションの編集者を務めた下山進氏が「2050年のメディア」を展望します。

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第11回 縦割りを越えろ コロナ禍とSTAP細胞報道、FT紙記者の指摘から考える=下山進

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ジリアン・テットは現在フィナンシャル・タイムズ紙のエディター・アット・ラージ。そのコラムは日本経済新聞で読める
ジリアン・テットは現在フィナンシャル・タイムズ紙のエディター・アット・ラージ。そのコラムは日本経済新聞で読める

 <Susumu Shimoyama “MEDIA IN 2050”>

『フィナンシャル・タイムズ』のジリアン・テットが面白い記事を書いていた。

 それはウイルスの封じ込めに成功し、経済を段階的に再開させようとしているニュージーランドのある研究についてである。その研究者は、経済封鎖による感染の縮小と、それによる経済的ダメージの相互比較をしたのだった。

〈それによると、3万3600人(感染拡大が放置された場合に保健省が予想する死者数)の国民を救うのに、国内総生産(GDP)の6・1%相当額までなら政府は支出を経済的に正当化できる。救う人数が1万2600人(感染拡大が抑制された場合の予想死者数)なら、GDPの3・7%までだという〉

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