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世代の昭和史

/6 「特攻世代」は軍国主義国家に身を捧げたのではない=保阪正康

山本五十六=1937年6月撮影

 共通の歴史体験は世代を形成し、世代はまた相通じる歴史観を生み出す。現代史研究の第一人者が世代論によって昭和史を見つめ直す注目連載。今回は、「戦没学生」の遺書に、軍事国家と対極にある「祖国」に命を捧げた彼らの心情を読み取り、軍事独裁を生んだ構造を厳しくえぐってゆく。

 太平洋戦争への道、そしてその戦争の内実を詳細に調べていくと、そこには軍事がどうしてこれほど増長したのか、という史実が次々に浮かんでくる。例えば政治の側が、意見や折々の見解を発表することに居丈高に反論する。その反論は、「統帥権干犯」という語で表されるのだが、実態は必ずしもそうではない。そこには次のような軍人の側の考え方がある。

①近代日本の誕生以来、軍事がこの国の権益を確保し、そして守ってきたとの自負。

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