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校閲至極

/118 ギヨーセー? 分かる言葉で

 新型コロナウイルスが従えてきたパンデミック、クラスター、ソーシャルディスタンスなど初見のカタカナ言葉があふれる異変の年。新聞記事の中に懐かしいような、おぞましいようなアルファベット3文字「BCG」を見つけました。

 1964年東京オリンピックのころ――小学生の私は、しょっちゅう予防注射をされたような覚えがあります。その中でも、「ツベルクリン」を打って、その赤い痕の大きさで「陽性」「陰性」を判定、それに従って結核予防ワクチンBCGを打つか否か決定。このBCGは子供にとっては「肩に大きな一発」とでも表現するしかないような注射で、運が悪いと注射の痕が大きく腫れたりうんだりして、中にはプール禁止の子も出たりという、当時の小学生にとっては「一大事」でありました。

 そもそも医学的知識もなければ語彙(ごい)力もない小学生に「陽性」「陰性」という言葉そのものが理解できようはずがありません。更に大人が聞いてもピンとこないような「疑陽性」まで出てきて、小学生の頭の中は「ヨーセー、インセー、ギヨーセー」という音が響くばかりでした。

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