さながら〝自公広島抗争〟勃発か。公明党は11月19日、次期衆院選で広島3区に斉藤鉄夫副代表を擁立すると決めた。岸田文雄前政調会長が中心の自民党広島県連は、同区で公認候補の公募を始めたばかり。中央で連立を組む自民党に対し、強気に出た公明党の背景は。
「安倍(晋三)政権の7年8カ月は、確かに安定していたが、それは、逆に妥協や慣れでやってきたということ。我が党は内側で、多くのジレンマを抱えてきた。政権が代わり、今やらなきゃいけないことがたくさんある。クリアしなければ党は迷走する」
公明党のベテラン議員が、かなり深刻そうな面持ちでこう話した。政策的な存在感の欠如も指摘する。
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