社会保障フォーラム/108 認知症の人の意思決定を支援する成年後見制度
2020/12/19 05:00(最終更新 12/19 05:00)
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<プロがこっそり教える 読んでトクする社会保障>
◆介護
認知症などで判断能力が低下すると、本人が望んでいない高価な商品を売りつけられても返品ができず、財産を失ってしまうことがあります。また、代理契約をする家族がいないために、病院の入退院の手続きができないケースもあります。
そのような方の権利を守り、本人の意思決定を支援するために創設されたのが、成年後見制度です。この制度を利用することで、成年後見人などが認知症の人などに代わって、財産を管理したり、不当に結ばれた契約の取り消しを行ったり、介護保険サービスを利用する際の契約を結ぶことができるようになります。
成年後見制度には、本人の判断能力が低下する前に、自分が選んだ人を後見人に指名する「任意後見制度」と、本人の判断能力が不十分となった後に家庭裁判所が成年後見人などを選ぶ「法定後見制度」があります。
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