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世代の昭和史

/23 近代史の中の安保闘争 それは戦争を反転させる「国民的儀式」だった=保阪正康

国会の南通用門を壊して、機動隊が阻止線を張る国会構内突入をめざす全日本学生自治会総連合(全学連)の学生たちに浴びせられる機動隊からの放水=東京都千代田区の国会南通用門前で1960年(昭和35年)6月15日、三留理男撮影

 共通の歴史体験は世代を形成し、世代はまた相通じる歴史観を生み出していく。現代史研究の第一人者が世代論によって昭和史を見つめ直す注目連載。今回は、60年安保闘争に結集した青年のエネルギーとは何だったのか、その内面の葛藤と、歴史的な根拠を探る。

 「60年安保闘争」を当時の政治的、思想的状況で見るのではなく、世代論で見る試みを続けていくが、ある歌人の自殺は、きわめて象徴的であった。歌人・岸上大作は昭和14(1939)年生まれで、60年の12月に縊死(いし)という形で自らの人生を21歳で閉じている。将来を嘱望されていたこの青年は、政治的挫折で命を絶ったわけではないようだが、それでも彼はデモにも出て、この改定案に反対の意思表示をして、そういう気持ちを歌に託している。

 彼の歌集の中で、例えば私は全く同世代の一人として、次のような和歌に共鳴し、そして口ずさみたくもなる。

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