目出度(めでた)さもちう位(くらい)也(なり)おらが春
言わずと知れた小林一茶の句です。今年は旅行などを自粛して、めでたさが減った人も多いでしょう。初詣に人気の社寺も分散参拝を呼びかけていました。
東京都江東区の富岡(とみおか)八幡宮もその一つ。江戸時代からの名所で、古地図には「冨ケ岡八幡宮」とあり、周囲に門前町が広がっていたことが読み取れます。今も地区名や地下鉄の門前仲町駅に名をとどめる「門前仲町」。私は声に出す場合「あれ、この『町』って『まち』だっけ、『ちょう』だっけ」とよく分からなくなります。
「ちょう」が正解です。明治時代の地図を見ると「門前仲丁」とあり、昔から「ちょう」と呼んでいたんだろうなと思わせます。
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