社会保障フォーラム/112 新型コロナのワクチン接種 「個人」と「社会」を守る
2021/1/23 05:00(最終更新 1/23 14:08)
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<プロがこっそり教える 読んでトクする社会保障>
◆医療
現在、海外を中心に新型コロナウイルスのワクチン開発が急ピッチで進みつつあります。首都圏を中心とした感染拡大によって、再度緊急事態宣言が発出されるなど、社会・経済が閉塞(へいそく)感に覆われ、大きな打撃を受ける中、ワクチンは大きな希望です。
ただ、今回開発が先行しているワクチンはいずれも新しいタイプで、これまでにないスピードで開発が進んでいることもあり、安全性に対して、漠然と不安視する声も聞かれます。私の周囲でも「まだまだ先の話なので焦る必要はない」「様子をみながらゆっくり考えればよい」という方が大半です。
まだまだ自分自身が実際に接種することをイメージできていない方が多いようですが、昨年末、改正予防接種法も成立し、接種は国民の努力義務となること、費用は全額国が負担することなどが決定しています。
実際に政府は、今年前半までに国民全員分のワクチンを確保し、2月下旬をめどに医療従事者、3月下旬をめどに高齢者へ優先摂取するとの方針を打ち出しています。
その上で、接種は個人の判断にゆだねるとしていますので、近い将来、私たち一人一人が接種の要否について「自ら選択する」ことが必要となるのです。
いざ判断を求められると、ついついリスクばかりに目を向けたり、ネガティブになりがちですが、そも…
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