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牧太郎の青い空白い雲

元サンデー毎日編集長のベテラン記者がときにユーモアも交えて、政治や社会問題にモノ申す辛口コラムです。

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牧太郎の青い空白い雲

/811 激辛好きの高級官僚を接待するには「大豆肉カレー」が最適?

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 桜が満開になると、必ず東京は「日本橋・丸善」3階のレストランに行く。窓から「桜のトンネル」が一望、できる。 注文するのは、もちろんハヤシライス。明治時代、祖父の牧文次郎が番頭を務めていた「洋書の丸善」の創業者・早矢仕有的(はやしゆうてき)は友達が来ると、あり合わせの肉と野菜をゴッタ煮にして、ご飯を添え、振る舞った。「早矢仕さんのライス」だから「ハヤシライス」。「丸善」では早矢仕有的の誕生日9月8日を「ハヤシの日」と呼んでいる(『丸善百年史』)。

 しかし、この説には異論がある。例えば「早死ライス」説。江戸時代まで、日本人は牛、豚を食べなかった。明治に入って、洋食店が獣肉を使った料理を提供したのだが、街には「獣の肉など食べたら早死にする!」という噂(うわさ)が流れた。 この説にも「それならカレーライスも〝早死ライス〟じゃなければならない!」という異論がある。

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