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元村有希子の科学のトリセツ

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/150 ニュー璃花子に拍手 立ち止まる事も大切

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女子50メートル自由形決勝を制し、チームメートらに手を振る池江璃花子=東京アクアティクスセンターで2021年4月10日、宮間俊樹撮影
女子50メートル自由形決勝を制し、チームメートらに手を振る池江璃花子=東京アクアティクスセンターで2021年4月10日、宮間俊樹撮影

 競泳の池江璃花子選手が東京オリンピック出場を決めた。

「東京五輪の星」と期待を集めながら白血病に襲われ競技人生を中断。2024年パリ五輪を目標に練習を再開し、レース復帰から7カ月余りで復活をとげた。

 五輪の1年延期がなければ出場はなかった。そうだとしても、超人的である。

「ゼロ以下」からの再出発は想像を絶する試練だったはずだ。「すごくつらくてしんどくても、努力は必ず報われると思った」。泣きじゃくりながらのインタビュー、何度見てももらい泣きしてしまう。

 いま池江選手が目指すのは、国際大会でメダルを独占していた頃の自分ではないという。病を得て実感した水泳への愛、健康で再び泳げる事への感謝、そして「努力は報われる」という信念。そうした強さを身につけて、これからの競技人生を「第二の水泳人生」と表現している。

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