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100年を超えてなお、世代を超えて多くのファンを魅了する宝塚歌劇。関連するニュースをお届けします。

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 美しいスターたちが、きらびやかな夢の世界をみせてくれる宝塚歌劇。なぜこれほど愛されるのでしょう。歴史や成り立ちを説明します。

個性豊かな5組が新しいことに挑戦

宝塚大劇場=兵庫県宝塚市で大西達也撮影
宝塚大劇場

 宝塚歌劇は大阪近郊の小さな温泉地で産声を上げました。阪急電鉄の前身会社が1914年4月1日、「宝塚新温泉」にあったプールを改造した劇場でスタートさせたのが始まりです。第1回公演は昔話の桃太郎を題材にした「ドンブラコ」など3本。19年には宝塚音楽歌劇学校(今の宝塚音楽学校)と、宝塚少女歌劇団(今の宝塚歌劇団)ができました。

 第1回の公演では団員は約20人の小所帯でしたが、現在は花、月、雪、星、宙(そら)の5組と、ベテラン集団の専科に400人以上が所属しています。初めは「組」はありませんでしたが、人気が高まり、劇場を増やしたのをきっかけに、21年に花組と月組が誕生。雪組は24年、星組は33年にそれぞれ、宝塚大劇場と東京宝塚劇場の開場に備えてできました。宙組は東京でも通年で公演できるよう、98年に発足しました。

大劇場で主演するのはトップスターだけ

満開の桜の下で合格を喜ぶ受験生=兵庫県宝塚市で2022年3月30日午前11時18分、梅田麻衣子撮影
満開の桜の下で合格を喜ぶ宝塚音楽学校の受験生=兵庫県宝塚市で2022年3月、梅田麻衣子撮影

 劇団員は宝塚音楽学校を卒業した未婚の女性で構成され、入団後も「生徒」と呼ばれます。「タカラジェンヌ」という通称もよく知られています。ファンの間では男性を演じる「男役」の人気が高いことが多く、女性を演じる生徒は「娘役」と呼ばれます。

 各組の頂点に立つのが男役の「トップスター」で、相手役が「トップ娘役」。トップスターが本拠地の宝塚大劇場などでの公演では、常に主演を務めます。新型コロナウイルスの感染拡大前、トップスターが引退するサヨナラ公演の千秋楽には、別れを惜しむファンが数千人詰めかけていました。下級生の相談に乗るリーダー役の「組長」や「副組長」もいます。

 5組で年間にこなす公演は、新型コロナ禍の前で900回以上。本拠地の宝塚大劇場と東京宝塚劇場の2劇場のほか、宝塚バウホールや外部の劇場でも公演があります。また「新人公演」も宝塚歌劇の大きな特徴です。約1カ月の大劇場公演中に、1日だけ、入団7年目までの劇団員だけで上演する公演で、若手たちにとってはトップスターへの登竜門になっています。

ベルばらにエリザベート…名作続々

宝塚大劇場前にある「ベルサイユのばら」の像=兵庫県宝塚市で、水津聡子撮影
宝塚大劇場前にある「ベルサイユのばら」の像

 宝塚歌劇は、これまでにさまざまな名作を生み出しています。特に有名なのが「ベルサイユのばら」でしょう。フランス革命を描いた池田理代子さんの人気漫画が原作で、74年に初演されると日本演劇史に残るヒットとなり、当時は社会現象にもなりました。アメリカ・南北戦争の頃が舞台の時代小説をテーマにした大作「風と共に去りぬ」も再演を重ねています。

 またオーストリア・ハプスブルク帝国の皇妃、エリザベートの数奇な運命を描いたミュージカル「エリザベート」も、宝塚歌劇が96年、ウィーンのオリジナル版をアレンジして日本初演しました。オリジナル版と同様に男女で上演する東宝版も制作され、国内で再演を繰り返しています。

 新型コロナ禍で演劇界全体が苦境に陥る中、インターネットテレビでのライブ配信などでファンをつなぎとめようと努力してきた宝塚歌劇。2024年の110周年に向け、さらなる飛躍が期待されます。

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