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京都府警少年課と合作でネットの落とし穴漫画化 漫研の久幾田文章さん、卒業しプロに

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作品を手にする久幾田文章さん 拡大
作品を手にする久幾田文章さん

 京都府警少年課の依頼を受け、インターネットに接続できるスマートフォンや携帯ゲーム機などの危険性を、小学生向けの漫画にした。「府警とのすりあわせの時期が一番大変だった。作品になり本当にうれしい」と話す。立命館大学を卒業し、4月からはプロの漫画家として歩み出す。

 漫画家になりたいと思ったのは17歳の夏。受験勉強をしたくなくて、漫画を書いては出版各社の賞に応募した。だが、夢はかなわなかった。立命館大に入学すると、プロの漫画家も生んだ大学の漫画研究会に入った。

 府警は実例を基に4編の筋書きを作り、昨年4月に漫研に漫画製作を要請し、4人がそれぞれ1編ずつ担当することになった。

 仕事の幅が広がるかもしれないと思い、久幾田さんが引き受けたのは「ゲームの世界の落とし穴」。小学生の女の子がゲーム機をインターネットに接続し、同年代の女の子をかたる年上の男と実際に会う約束をしたばかりに、連れ去りの被害に遭いそうになるとの内容だ。

 下書きをしては少年課と何度も検討した。久幾田さんが考えた漫画と、府警のイメージする漫画の内容との違いもあり議論を重ねた。テストや授業などの学業もあるため、結局、本格的に描き始めたのは昨年11月から。3月ようやく完成した。4編を5000部ずつ刷り、府内の小学生の啓発用資料として活用するという。

 府警の依頼とほぼ同時期の昨年5月、インターネットの漫画投稿サイトに作品を出した。それを見た大手出版社から声がかかり、今年1月にインターネット上の漫画サイトに読み切りの「恋から始まるデスゲーム」を掲載し、漫画家として念願のデビューをした。

 自分の絵を「萌(も)え系」と評する。今後は「読者に可愛いなと思ってもらえるような漫画を描きたい」と意気込む。【村田拓也】


 ■人物略歴

くきた・ふみあき

 1993年、京都市生まれ。2012年に立命館大学法学部に入学後、漫画研究会に入る。16年1月に大手出版社が運営するインターネット上の漫画サイトで漫画家としてデビューした。4月以降プロの漫画家として活動する。

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