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国際教養学部で難民映画上映会を開催

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真剣な表情で作品を見る学生たち 拡大
真剣な表情で作品を見る学生たち
上映会で学生たちに語りかけるUNHCR駐日事務所広報官の守屋氏 拡大
上映会で学生たちに語りかけるUNHCR駐日事務所広報官の守屋氏
上映会後、リポートをまとめる学生たち 拡大
上映会後、リポートをまとめる学生たち

 順天堂大学国際教養学部は10月13日、本郷・お茶の水キャンパス(東京都文京区)で難民映画上映会を開催した。同学部は、世界の難民の保護と支援を行う国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所難民映画祭の学校パートナーズに今年から参加しており、今回が初開催。上映会には、同学部で難民問題など国際社会を取り巻くさまざまな問題について学ぶ学生119人が参加した。

 作品は、9月から10月末にかけて札幌や仙台、東京、大阪で開催されている「UNHCR難民映画祭2016」で上映されているものの一つで、パレスチナ難民がおかれた状況を浮き彫りにしたドキュメンタリー映画「今はまだ、帰れない君へ」。1948年に故郷を追われて以来、代々シリアに暮らしてきたパレスチナ難民が、現在のシリア危機によって更なる避難を余儀なくされている現状を描いている。

 上映会で講師を務めたUNHCR駐日事務所広報官の守屋由紀氏は「今、難民となっているのは、皆さんと同じようにスマートフォンを持ち、インターネットを使って生活していた普通の人たち。増え続けている難民に対し、社会として、隣人としてどう受け入れていくかを考えていく必要がある」と学生たちに言葉を投げかけた。

 スクリーンに真剣なまなざしを向けた学生の一人、同学部2年の須田拓実さんは「普通に生活していても、明日には祖国を追われる恐れがあるという難民の実態を知り、強い衝撃を受けた。難民との共存のためには、彼らの実情を理解し、寄り添うことが必要だと考えた」と話した。

 学生たちは作品の感想を英文のリポートにまとめ、監督のキャロル・マンスール氏に送ることにしている。

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