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電子顕微鏡を活用した理学研究のシンポジウム開催

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開会のあいさつを行う永田典子教授 拡大
開会のあいさつを行う永田典子教授
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 日本女子大学は10月22日、目白キャンパスで「バイオイメージングセンターシンポジウム2016」を開催した。同センターは2009年に発足し、シンポジウムは今回で8回目となる。開会のあいさつで同センター代表の永田典子・同大理学部教授がセンターの沿革に触れ、「本学の電子顕微鏡施設は1960年代に導入され、半世紀以上の歴史と研究の蓄積がある」と説明した。

 バイオイメージングとは、近年では細胞内の分子を生きたまま観察する技術のことを指すが、広い意味では顕微鏡を用いて生命の営みを可視化すること。ノーベル賞医学生理学賞の受賞が決まった大隅良典・東京工業大栄誉教授の研究も、光学顕微鏡と電子顕微鏡での観察が出発点にあり、顕微鏡技術は生命科学の進歩に大いに貢献してきた。

 永田教授は「大隅教授はノーベル賞受賞のコメントで、本学卒業生の研究者、馬場美鈴さんのことを紹介されている。受賞理由論文には馬場さんの名前もある。本学の電子顕微鏡施設が陰ながらノーベル賞を支えたと言えるかもしれない」と解説した。

 その後、「バイオ周辺領域とイメージングとの関わり」と題した、顕微鏡を活用した最先端研究の報告が行われた。「鉄酸化細菌がつくる酸化鉄の材料特性と培養による酸化鉄材料生成」「分子イメージングを用いた組織・細胞内のDNA・RNAの分析」などのテーマで発表が続き、研究者と参加者が意見交換を重ねた。

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