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産業能率大学と群馬県川場村がこのほど、同村の名水を使った「水出し浅煎り珈琲(コーヒー)プレミア」を共同開発した。同村の道の駅「田園プラザ川場」で販売されている。1本1800円。11月3日の販売初日には、開発にかかわった学生21人と同村の宮内実副村長らが駆けつけ、田園プラザ川場のほか同村役場などに特設ブースを設け、商品をPRした。
同大経営学部の田中彰夫教授が2012年から同村の地域活性化支援に当たっており、新たな名産を作ろうと、村の名水を使用した商品開発に取り組んできた。共同開発した瓶詰めコーヒーは、田中ゼミの学生たちがラベルのデザインと販売PRを担当。村の自然豊かな写真を中心に据えたラベルで、「水出し」のフォントを大きく目立たせているのが特徴だ。
田中ゼミの大和田沙織さん(経営学部4年)は「ラベルに興味を持ってくれるお客さんがいて会話が弾んだ。ここでしか買えない商品なので、ぜひ多くの人に足を運んでほしい」と話した。
学生たちは消費者行動論を学んでおり、学びを実践する場として昨年春から東京・青山でコーヒー豆を販売している。消費者の視線の動きに合わせた商品ディスプレーや、試飲の際に「売り込む」のではなく「好みを聞き出す」コミュニケーションを実践するなどし、売り上げを伸ばしてきた。同ゼミの若林慧さん(経営学部4年)は「学んだ知識が結果となって返ってくるのでやりがいがある。青山での販売の経験が川場村での販売でも役に立った」と話す。青山の実践で協力したコーヒー豆専門店が、川場村の名水に合う豆を厳選するなど今回も協力した。