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4月29日から5月7日まで東京都目黒区の東急電鉄自由が丘駅周辺で行われた「自由が丘スイーツフェスタ2017」で、産業能率大学の学生が茨城県かすみがうら市の特産品を販売するブースを出し、同市の魅力をPRした。
ブース出店をしたのは同大経営学部の岩井善弘教授のゼミ生20人。昨年1月にかすみがうら市、筑波銀行と連携協力協定を締結し、学生が地方創生プロジェクトに取り組んでいる。今回は5月3日から3日間、同市の特産品であるブランドイチゴ「いちごっ子」と、茨城県が生産量日本一を誇るレンコンの希少部位「芽蓮(めばす)」の試食・販売を行った。
「いちごっ子」は糖度15度の甘さがあるものの、都内での流通が少なく認知度も低い。学生たちは販売にあたり、イチゴ農家を訪ねて価格交渉や仕入れを行い、1パック700円で販売。特徴である甘さを試食でアピールし、仕入れた150パックを完売した。
また、レンコンの柔らかい先端部分である「芽蓮」は、店舗ではほとんど出荷されず希少性が高い。今回は学生が手作りした煮込みの試食が好評で、1袋350円で100袋を販売した。子ども向けにおやつ感覚で食べられる「レンコンから揚げ」も人気だった。
準備のために現地に8回、往復3時間以上かけて通ったゼミの代表、若林直輝さん(3年)は「地元食材を通した市のPRに手応えを感じた。自由が丘以外の場所での販売にも挑戦してみたい」と意欲的。特産品のPRと販路拡大を進め、かすみがうら市の認知・イメージ向上につなげる考えだ。今後、学生たちは同市の中学生を対象にした地元資源の活用を考えるワークショップへの参画も予定している。