メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

大学倶楽部・茨城大

水戸市と実証実験 危険箇所、市民がスマホで投稿 実態把握容易に

公園内に設置された遊具の不具合を訴える投稿。写真と地図も表示され、職員が現場に行かずとも状況が把握できる

[PR]

 道路の陥没など、身の回りの危険箇所をスマートフォンで市民に投稿してもらうシステムの実証実験を、水戸市と茨城大学が実施している。画像や位置情報を送信できるため、電話通報より市が容易に実態を把握できるという。

 「遊具のハンドルがガタガタ。指を挟むと危ない」。6月20日、実験中のシステム「穴ぼこ・COM(ドットコム)」に市民からの投稿が寄せられた。写真が添付されており、全地球測位システム(GPS)によって千波湖西側の公園と特定できる。市は、写真などから危険と判断し、2日後に業者が修理を完了した。

 実験では、市が依頼した主婦ら約30人が、日常で気が付いた道路や遊具の破損、マンホールの蓋(ふた)のずれなど危険情報を投稿している。専用ホームページにアクセスし、スマホで撮影した現場の写真や、破損状況のコメントと共に送信する。

 寄せられた投稿は、担当課に転送される。修理など解決したものには「対応済」のマークが表示される仕組みだ。市民側も、他人の投稿を閲覧できる。

 システムを開発した茨城大学工学部の米倉達広教授(情報工学)は「市民が気軽に投稿でき情報が集まるため、行政にとって効率よいシステム」と話す。

 課題もある。市民が手軽に投稿できるシステムは、ささいな案件も含め多くの投稿が予測される。ホームページ上で未処理と処理済みが見られることから、市職員の間には「大量の未処理が画面に残っていると、批判を浴びて現場が疲弊する」と危惧する声がある。

 米倉教授は「市民は処理されるプロセスに興味を持つ。オープンにして市民と行政の距離を縮めていく姿勢が大事」と話す。

 同様のシステムは、千葉市などで実用化されているが、県内では日立市とともに初の試み。実証実験は今年度末まで実施され、来年度以降の実用化を目指す。【根本太一】

茨城大

公式HP:http://www.ibaraki.ac.jp/
所在地:〒310-8512 水戸市文京2-1-1
電 話:029-228-8111

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. チュートリアル徳井義実さん 24日から活動再開 申告漏れ発覚から4カ月ぶり

  2. 都内勤務の千葉県40代男性の感染を確認 症状出た後に広島、岐阜に出張

  3. クルーズ船対応、各国批判 「防疫の概念ないのか」「新たな震源地」「失敗した実験」

  4. ORICON NEWS 池上彰“新型コロナ”東京五輪の影響は「楽観しています」

  5. 「月収7万円減」新制度開始 自治体の非正規職員から上がる悲鳴

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです