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大学倶楽部・日本女子大

公式HP:https://unv.jwu.ac.jp/unv/ 所在地:〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1 電話:03-5981-3163

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大学倶楽部・日本女子大

日本女子大学校卒業生の高村智恵子展 ゆかりの地の福島と岩手で開催中

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智恵子の写真が大きく飾られた二本松市での展示 拡大
智恵子の写真が大きく飾られた二本松市での展示
花巻市で展示されている智恵子の「紙絵」 拡大
花巻市で展示されている智恵子の「紙絵」
目白キャンパスで公開中の光太郎作の胸像 拡大
目白キャンパスで公開中の光太郎作の胸像

 日本女子大学の前身、日本女子大学校卒業生の高村智恵子と光太郎夫妻ゆかりの福島県二本松市と岩手県花巻市で、智恵子作品の展覧会が開かれている。いずれも、同学校進学を機に上京し才能を開花させた智恵子が、病床にありながら創作に打ち込んだ晩年に至るまでの足跡をたどる展示となっている。

 1886年、福島県油井村(現二本松市)に生まれた智恵子は1903年、「新しい時代を切り開こう」という熱い志を抱いて上京し、同校家政学部へ進んだ。在学中、油絵に興味を持ち洋画の授業を受講。07年に卒業後、洋画家として活動を始める。同校で1学年上だった平塚らいてうが日本初の女性文芸誌「青鞜」を11年に創刊すると、平塚の依頼で表紙絵を担当した。

 詩人で彫刻家の光太郎とは12年に出会い、14年に結婚。光太郎の代表作となる詩集「智恵子抄」は、智恵子が病死してから3年後の41年に発表された。

 開催中の展示の一つ目は二本松市の智恵子記念館の「重陽の芸術祭 in 智恵子」。上京前の智恵子が暮らした生家に隣接して建つ記念館に、初期の油絵や晩年に手がけた「紙絵」をはじめとした作品や手紙などが、詳細な年表とともに展示されている。紙絵は色紙や包装紙を果物や花などの形に切り抜き、台紙に貼り付けたもの。光太郎が「紙絵」と名付けた。

 期間中の土日祝日は智恵子の居室も特別公開され、10月5日の命日「レモン忌」にはダンスや朗読などのイベントも予定されている。11月26日まで(紙絵は10月12日から公開)。高校生以上410円、小中学生200円。問い合わせは0243・22・6151。

 もう一つは岩手県花巻市の高村光太郎記念館で開催中の企画展「智恵子の紙絵 智恵子抄の世界」だ。智恵子の死後、光太郎は智恵子の作品とともに同市の宮沢賢治の実家などに疎開し、終戦後も小屋を建てて暮らした。記念館はこの小屋の近くにある。

 同展では、光太郎が同市などに疎開させて、戦禍を逃れた「紙絵」約30点のほか、「智恵子抄」に関わる資料を公開している。11月27日まで。一般550円、高校・大学生400円、小・中学生300円。問い合わせは0198・28・3012。

 また、同大では現在、光太郎が制作した創立者・成瀬仁蔵の胸像を目白キャンパス(東京都文京区)の成瀬記念館で特別公開している。来秋までの火~土の午前10時から午後4時半まで(土曜のみ正午まで)、自由に鑑賞可能だ。問い合わせは同館(03・5981・3376)。

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