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パソコンの機器を破損しないで動作速度を上げる「オーバークロック」の世界大会決勝「GALAX GOC 2017 FINALS」が11月25日、タイのバンコクで開かれ、最年少で出場した成城大学経済学部3年の鈴木海斗さんが、日本人歴代最高の4位入賞を果たした。
オーバークロックは、バソコンの中枢部分であるCPU(中央演算処理装置)を定格を超える周波数(クロック)に設定するなどしてさまざまなパーツを調整し、発熱による発火の危険などを抑えながらパソコンを速く動かす技術のこと。オーバークロッカーは世界で約12万人以上も存在すると言われ、国際大会レベルとなるとスポンサーがついている場合が多い。
鈴木さんは世界で唯一、どこからもサポートを受けずに国際大会で結果を残している学生という。大会では、パソコンの発熱を制御するために液体窒素を使ってパーツを冷却した。細かい温度コントロールが必要なため、非常に高い技術が求められるという。
鈴木さんは、この競技を始めてまだ1年ほど。大学入学をきっかけに自作パソコンを作り始め、あるイベントで出合ったオーバークロック体験で魅了されてとりこになった。「陸上競技と同じで、より速い記録を出したくなる」と魅力を語る鈴木さん。「競技の知名度が上がり、競技人口が増えるお手伝いを少しでもできれば」と今後の抱負を語った。