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悩める男の「非モテ」論 大学院生の西井さんが研究 

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 「非モテ」をご存じだろうか。異性から好意を寄せられない(=モテない)ことを思い悩む主に男性の状態を表す言葉で、書店にも関連の新書が並ぶなど近年関心が高まっている。この概念を学術的に捉えようと、立命館大学大学院修士1年の西井開さん(28)が研究を進めている。「どうして男性はモテにとらわれるのかを探りたい」。自身を非モテと捉える男性への聞き取りなどを通して、解明を試みる。

 そもそも、非モテとは具体的にどういう状態を指すのか。

 西井さんは、哲学者の森岡正博さんと批評家の杉田俊介さんの言葉を引用する形で次の三つの「定義」を挙げた。

 (1)複数の異性から好意を寄せられたいのに、かなわない

 (2)自分が好きな異性から好意を寄せられない

 (3)恋愛未経験などの性愛的挫折がトラウマ化している

 あくまで主観的な状態のため、配偶者や交際相手がいても非モテは成立するという。今付き合っている女性がいる西井さん自身、「何かが足りない。不全感がある。他の女性に目が行ったり……」。先の定義に照らせば、(1)に該当するのだろうか。

 なぜ人は、モテにこだわるのか。

 西井さんは「社会の風潮やメディアの影響もあるが、自分の言う通りにしてくれたり、全てを受け入れてくれたりといった“ファンタジー”のような異性をどこかで求めている気がする」と分析。その上で、「モテたいという過度な思いが、怒りや恨みといった異性に対する負の感情につながるのではないか」と非モテに伴う問題点も指摘する。

 男性が抱える悩みや苦しみについて語り合う交流会を主宰するなど、以前からジェンダー論に関心を寄せてきたという西井さん。専門的に勉強しようと、今春、立命館大院に進学した。研究はまだ緒に就いたばかりだが、男性同士で非モテについて議論する場を設けたり、女性からも意見を聞いたりし、実態に迫るつもりだ。

 「非モテに苦しむことをやめる方法も模索したい。自分の欲を満たすだけではない、別の形のモテを確立する必要があると思う」。成果は論文としてまとめる予定だ。【金志尚】


男性同士で交流会 大阪・豊中で

 西井さんの研究の一環で、非モテについて考える交流会が12月24日午後2~4時、大阪府豊中市玉井町のとよなか男女共同参画推進センターすてっぷで開かれる。自身を非モテと捉える男性は誰でも参加できる(参加費100円)。交流会は今後も随時開催予定。参加の申し込みは専用メール(redesignformen@gmail.com)。

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