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専修大学は1月9日、東京都千代田区の神田キャンパスで、防犯意識を高めてもらうため、学生らを対象とした護身術の講習会を開いた。神田警察署員を講師に、同キャンパスで学ぶ学生や大学院生ら15人が参加。腕や胸ぐらをつかまれた時にふりほどく方法や、後ろから襲われた時の撃退方法などを学んだ。
講習会は、痴漢や性犯罪、ストーカーなど、学生がいつ巻き込まれてもおかしくない犯罪が増えていることから、身を守るすべを身につけてもらおうと同大の学生生活課が企画し、実施している。
学生らは、つかまれた手を両手で持ち、自分の方に引いてふりほどく方法や、後ろから抱きつかれた時に相手の足を踏んだりすねを蹴ったりして離れる方法などの護身術を学び、2人1組になって練習した。強くつかまれた場合でも、こつをつかめばふりほどけるとわかり、参加者からは驚きの声が上がった。
講師を務めた同署警務課の渡辺洋輔巡査部長は「襲われた時は、声を出せば相手の約6割は逃げる。護身術はいざという時の対処法だ」と強調。ふだんからの心構えとして、キャッシュカードなどの貴重品は一つの財布に入れるのではなく、複数に分散させておくことなども呼びかけた。
参加した人間科学部心理学科4年の厳樫武(いずかし・たける)さん(22)は「事件などの増加を受け、自分の身を守る必要性を感じて参加した。簡単な方法で相手をかわすことができて驚いた」と話していた。【丸山仁見】