大学倶楽部・学習院大

ノーベル文学賞受賞作家のカズオ・イシグロさんを語りあうイベント開催

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約30人の学生が参加したイベント「カズオ・イシグロを楽しむ」 拡大
約30人の学生が参加したイベント「カズオ・イシグロを楽しむ」

 学習院大学は1月12日、ノーベル文学賞を昨年受賞した日系英国人作家、カズオ・イシグロさんについて、文学部英語英米文化学科の真野泰教授と在校生が語り合う「カズオ・イシグロを楽しむ」をキャンパス内で開き、学生約30人が参加した。

 真野教授はまず、イシグロさんの経歴などを解説した。イシグロさんは子供の頃、生まれてから渡英する5歳まで住んだ長崎市についての記憶や両親の話、本で読んだ内容などが一体化した日本像が頭の中で作られていった。その後、時間と共に薄らいでいくその日本像を文字に書き残すことを決めたことが、小説家になる動機だったという。

 次に、真野教授はイシグロさんが作家として成長した要因について、他国からの移民を受け入れる寛容さを持つ英国の環境や多文化主義を挙げた。出版界でも、世界的に権威のある英国の文学賞を、英国出身以外の作家が受賞していたという。

 最後に、真野教授と参加者で質疑応答を含めたフリートークに移った。原書で読みやすいイシグロさんの作品を紹介したり、作家としての想像力が非常に高いことなどを話題にしたりし、終始和やかな雰囲気で進んだ。

 参加者には、大学図書館所蔵のカズオ・イシグロさんの作品リスト(原書・日本語訳)が参考資料として渡された。参加者はカズオ・イシグロさんの魅力を感じ、作品を読むきっかけにしたようだった。詳細は同大ホームページ

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