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秋山隆彦教授が第59回有機合成化学協会賞受賞 新触媒を開発

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授与された賞状とトロフィーを手にする秋山教授(写真右) 拡大
授与された賞状とトロフィーを手にする秋山教授(写真右)
有機合成化学協会賞授賞式の参加者ら 拡大
有機合成化学協会賞授賞式の参加者ら

 学習院大学理学部化学科の秋山隆彦教授が2017年度の「第59回有機合成化学協会賞(学術的なもの)」を受賞し、2月15日に東京都千代田区の如水会館で授賞式が開かれた。

 この賞は、多年にわたる研究成果の積み上げにより有機合成化学の体系化に貢献した個人に授与される。今回は同教授の「キラルブレンステッド酸触媒の開発と不斉触媒反応への展開」に関する業績に対して贈られた。

 触媒とは、それ自体は変化せずに化学反応を進める物質のこと。現在、触媒として使用されているのは金属錯体(金属に非金属の分子やイオンが結合している化合物)が主流だが、秋山教授は有機化合物(炭素を含む化合物)のみで作用を起こす有機分子触媒について研究している。有機分子触媒を用いることにより、医薬品などを効率よく合成することが可能となり、工程とコスト、合成過程で生成される不要物の削減につながる。また、毒性を示すものもある金属錯体に対し、有機化合物の触媒は金属を含まないため、毒性がなく廃棄の際にも環境を破壊しないなど、多くの利点があって注目されている。

 秋山教授が新たに開発した触媒である「キラルブレンステッド酸」は、有機分子触媒の一種であり、世界中の多くの研究者に用いられて大きな影響を与えた。秋山教授は「受賞は研究室のスタッフや学生たちの頑張りのおかげで、感謝している。今後も研究室メンバーとともに新たな合成反応の開発を目指します」とコメントした。

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