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大学倶楽部・順天堂大

放射線科医 常勤の病院、不適切画像検査少なく 大学チームなど調査

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 腰痛患者のうち、学会が実施を控えるよう求めているケースへの磁気共鳴画像化(MRI)検査について、画像診断を専門とする放射線科医が常勤する医療機関の実施割合は、常勤しない医療機関の半分だったとの調査結果を、順天堂大学などのチームが発表した。検査の有効性が認められない初期段階が対象で、診断のプロである放射線科医の存在が、適切な画像検査の利用につながる可能性を示す研究成果として注目される。

     腰痛患者は国内に推定約2200万人。8割以上が原因不明とされる。

     がんなどの重い病歴や体重の急激な減少など、危険な兆候がない腰痛患者に対し、日本整形外科学会などは初診から4~6週間ほどはMRI検査を推奨していない。適切な治療法が見つかることが少なく、自然に治るケースも多いためだ。それ以上痛みが長引けば、実施は妨げないとしている。

     どれだけ行われているか実態が不明なため、重い病歴がない患者約1万5000人(平均39歳)について、チームは2013年4月からの2年間のレセプト(診療報酬明細書)データを分析した。

     その結果、放射線科医が常勤する医療機関では、患者の初診日にMRI検査をしたのは2・2%で、常勤医がいない医療機関(7・2%)の約3分の1。初診から4週間以内も15・7%に対して7・3%と半分だった。

     チーム代表の順天堂大の隈丸(くままる)加奈子准教授(放射線医学)は「放射線科医が常勤しない医療機関は規模が小さく、高価な装置の稼働率を上げたいと考えている可能性がある。要因分析を進め、適切な医療に役立てたい」と話している。【河内敏康】

    ことば MRI

     Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像化)の頭文字。ヒトなど生物を強い磁場の中に入れ、FM放送と同程度の周波数の電波を加えると、体内の水などに含まれる原子の状態が変化する。これをコンピューターで解析し、体内をさまざまな断面で画像化する技術。2003年に開発者がノーベル賞を受賞した。X線などの被ばくはない。

    順天堂大

    公式HP:http://www.juntendo.ac.jp/
    所在地:〒113-8421 東京都文京区本郷2-1-1
    電 話:03-5802-1006

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