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QOL向上に役立つ宇宙船内服開発で文科大臣表彰受賞 家政学部の多屋教授ら

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科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞した多屋教授 拡大
科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞した多屋教授

 日本女子大学家政学部被服学科の多屋淑子教授チームが「人間生活のQOL(生活の質)向上に資する宇宙船内服と実用化技術の開発」研究で、2018年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞し、4月17日に同省で表彰された。

 多屋教授チームは、米国やロシアも行っていない国際宇宙ステーションのQOL向上に役立つ宇宙船内服を開発した。高機能の消臭抗菌技術が船内服を長期間清潔に保つことを可能にした。縫製方法や素材の工夫による軽量コンパクト化技術は、搭載時の衣服枚数や重量を減らすとともに、着用済み衣服がゴミと化す量を減少させ、宇宙の環境負荷の低減につなげた。動きやすさ、肌触りの良さ、温熱的な快適さ、美しさも特徴で、宇宙船内でも心身の健康を保てる。この船内服は08年3月の土井隆雄飛行士のミッションから計4回、公式にNASAのスペースシャトルに搭載され「宇宙の生活を快適にし、生活に彩りを与えた」と宇宙飛行士から好評だった。宇宙だけでなく、着替えのできない過酷な状況での生活支援に有効で、災害時や介護福祉分野に活用できるという。

 審査では「画期的な研究開発であり、今後も引き続き大きな効果が期待できる」と高い評価を得た。

 多屋教授は「私は国際宇宙ステーションの宇宙飛行士のQOL向上を目指して研究を続け、その成果を基盤として、企業と連携して国民生活が良くなる技術と製品を開発してきた。今は多くの人に利用されており、今後も国民生活に役立つ研究開発を続けていきたい」と述べた。

 この賞は、科学技術に関する研究開発や理解促進などで顕著な成果のあった人や功績をたたえることで、科学技術の水準と携わる人の意欲を高めることを目的としている。

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