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大学倶楽部・立命館アジア太平洋大

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英虞湾の干潟再生考えるシンポジウム 19、20日に三重・志摩で

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 「真珠の古里」として知られる英虞湾で進む干潟再生の意義や課題を考える国際シンポジウム「干潟・海辺の再生とまちづくり」が5月19、20の両日、三重県志摩市のホテル近鉄アクアヴィラ伊勢志摩などで開催される。国内外の専門家による講演のほか、再生事業が行われている現地見学会も予定されている。シンポは、環境省や県、志摩市などが進める再生事業に助言している立命館アジア太平洋大の山下博美研究室が主催し、「環境保全に市民の理解と参加は欠かせない」として参加を呼びかけている。

 講演では、英国やマレーシアで大規模な干潟再生に取り組む環境NGO(非政府組織)の担当者が、環境保全を通して地域が活性化した経緯などについて解説。また、三上直之・北海道大准教授が再生事業を加速させるための住民参画の在り方について提言する。

 英虞湾では江戸時代以降の水田開発のために約7割の干潟が消失した。さらに高度成長期になると、水田の塩害防止を目的に堤防が建設されたが、水質悪化や耕作放棄地も増加。2010年から水門を開放し海水を入れる事業が始まった。

 干潟再生の先駆的な取り組みとして、同市は2015年、政府の「海洋立国推進功労者表彰」(内閣総理大臣賞)を受賞した。山下准教授は「再生事業はまだ英虞湾の一部で始まったに過ぎない。この取り組みは環境のためだけでなくさらなる地域活性化につなげられるよう、国内外の知恵を集めたい」と話す。

 参加は無料。問い合わせは志摩市観光協会(0599・46・1112)。【田中泰義】

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