連載
公式HP:http://www.apu.ac.jp 所在地:〒874-8577 大分県別府市十文字原1-1 電話:0977-78-1111
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
立命館アジア太平洋大学(APU)の留学生と市民が一緒に防災について考えるイベント「第2回防災まちあるき」が5月13日、同大キャンパスがある大分県別府市で行われ、留学生を含む同市民約80人が参加者した。
イベントは2年前に熊本、大分両県を襲った震災後、言語教育センターの教員がAPU学生に対して行った震災体験についてのアンケートの結果を基に始めた取り組み。防災に対する知識を得ること、人とつながること、町を知ることを目的に、APUの日本語教員と別府市、一般社団法人「別府インターナショナルプラザ」が協力して行っている。昨年12月に行われた初のイベントには約60人が参加し、JR別府駅から同市の避難所4カ所を巡った。
今回は、スタート地点の別府市京町にある学生寮で、「おおいた留学生ビジネスセンター」やイベントスペースを併設する「APU PLAZA OITA」で同市職員による防災講習を受けた後、留学生と市民の混合グループ19組に分かれ、市が作成した「防災マップ」の避難ルートを道中の海抜表示や津波避難ビルなどを確認しながら歩いた。
ゴール地点の社会福祉会館に到着後、グループごとに避難経路で気づいたことについてディスカッションし、意見をまとめてプレゼンテーション。「津波避難ビルに指定されている建物名が見えづらい場所に書かれており、地図上の建物と同じものかを確かめるのが難しかった」「避難ルートの多くが狭い道で、車での避難は困難だと感じた」などの意見が上がった。
イベントに参加した韓国からの留学生は、「まだ別府の町についてよく知らないので、避難所やルートを実際に歩いて確認できてよかった」と話していた。今後も留学生と市民を対象にした防災イベントを継続的に行う予定で、10月には、防災の専門家を招いて行うことにしている。