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大学倶楽部・武蔵大

「駅と車椅子2018」 障害者の環境変化表現 永田教授と学生制作

関根善一さんのインタビュー映像を編集する永田浩三教授(後列左から2人目)と学生たち

 「バリアフリー」が浸透していなかった1976年に「障害者も人間だ」と立ち上がった車椅子の若者たちがいた。その活動に密着した埼玉新聞の連載記事「駅と車椅子」を基に、元NHKディレクターで武蔵大社会学部教授の永田浩三さん(63)とゼミの学生が制作したドキュメンタリー映像「駅と車椅子2018」が、6月3日にさいたま市内で披露された。

     国鉄(現JR)高崎線鴻巣駅の橋上化改造計画に反対した障害者グループ「多角形」の活動と日々の暮らしを追った記事は、80~84年に約100回掲載。社会的弱者を置き去りにして経済成長にひた走る「近代化」に疑問を投げかけ、84年度に日本ジャーナリスト会議奨励賞を受賞した。連載を担当した近田洋一さんは、琉球新報と埼玉新聞で反戦や平和を主なテーマに書き続け、2008年に69歳で亡くなった。

     ドキュメンタリーは約40分。グループの代表だった関根善一さん(63)=東京都町田市=らに話を聴き、障害者を取り巻く環境や人々の意識がどう変わったのかを見つめた。

     関根さんは約5時間に及んだインタビューの中で、介護用ベッドを起こし終始にこやかな表情を見せていたが、電車に乗ろうとして窓のない真っ暗な貨物車をあてがわれるなどした差別体験を振り返る時は、「乗客として見ていない。なんだか分からないものが勝手に乗ってきている(という感覚だった)」と語気を強めた。一方、今はバリアフリーの環境が整った分、電車の乗降などを手伝ってくれる人が減ったことを嘆いたという。

     永田さんは「障害を持つ人、持たない人との間で隔たりが生まれないよう、対話の必要性を訴えかける作品だ」と話した。【鈴木敦子】

    武蔵大

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