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今年、創立20周年を迎える認定NPO「富士山クラブ」の活動に賛同する亜細亜大学の学生が学内に環境サークル「亜大富士山クラブ」を創設した。5月にはOBでアルピニストの野口健さんとともに富士山麓で清掃活動を体験。今後、他の大学にも呼びかけながら富士山や身近な自然を守る活動を広げていきたいと意気込んでいる。
結成したのは、富士山クラブの活動に共感した同大国際関係学部多文化コミュニケーション学科の中野達司教授のゼミ生や同学部の専門科目「体験で学ぶ地球環境論」の受講生ら34人。中野教授や学生の呼びかけで自発的に生まれたサークルで、富士山クラブと連携しながら富士山清掃をはじめ、大学に近い井の頭公園での外来種駆除や希少種が生息できる環境の保全などに取り組んでいく予定。
静岡県富士市大淵地区で5月27日に行った清掃活動には、同大の教職員も含む約60人が参加。野口健さんの指導を受けながら森の奥深くにあった自動車のタイヤやブラウン管テレビ、ストーブなど2時間で790キロのごみを集めた。
4年生の羽多野博貴さんは「活動場所からごみが消えたときは、えも言われぬ達成感を感じると同時に、富士山のごみ問題に改めて関心を持ちました」と語る。野口さんは「母校でこういう活動を一緒にできるのが素直にうれしい。教室から出てフィールドで汗を流すことから見えてくることもある。環境問題も現場感覚が大切」と後輩の活動に期待を寄せている。【深澤寛貴】