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大学倶楽部・東京外国語大

3大学協働で大学院カリキュラム設置 文理協働の人材育成目指す

握手を交わす(左から)東京外国語大の立石博高学長、東京農工大の大野弘幸学長、電気通信大の福田喬学長

 東京都西部に位置する東京外国語大と東京農工大(東京都府中市)、電気通信大(東京都調布市)が2019年4月に、持続可能な社会の実現に向けた3大学協働の大学院カリキュラム「大学院共同サステイナビリティ研究専攻」を設置すると発表した。専門性に他分野の研究成果を取り入れることで、国際社会が抱える分野横断的な問題の解決に貢献できる「文理協働」の人材育成を目指す。複数の大学が協働で大学院のカリキュラムを設置するのは国内で初めて。

     募集定員は11人で、入学志願者は希望する専門分野の大学に出願する。学べる専門テーマは、東京外国語大が、アフリカを中心とした地域動態論、経済・社会思想、文化研究の3分野。東京農工大が、生体医用システム、エネルギー科学、国際農業開発、生物資源機能化学の4分野。電気通信大が、社会システム工学、情報・通信工学、計測・制御、光工学の4分野となっている。

     専門分野の主指導教員と他の2大学から専門と異なる分野の副指導教員1人ずつの計3人が学生を担当する指導体制を採用。主指導教員の研究室では、専門的な知見と研究力を身につけ、副指導教員の研究室では、多様な価値観・環境に対する適応力や合意形成力を向上させることを目指している。

     合わせて、国際的センスや国際通用性のある理論・技法を身につけるための講義「共通基盤科目」や、ディスカッション型の演習や国内外でのインターンシップ(就業体験)を通して国際的な論理的思考力とコミュニケーション力を身につける「実践実習科目」も受講する。講義は全て英語で行われ、合同授業や複数の大学をテレビ会議システムを活用してつなぐ遠隔授業などの実施も予定している。

     3大学は半径5キロ圏内に位置しており、これまで、日本と中南米の大学間で学生の受け入れを促進する「世界展開力強化事業」や「多摩地区三大学合同コロキウム(会談)」など、さまざまな連携を図ってきた。17年2月には3大学で連携・協力に関する基本協定を締結。連携の中で、数年前から今回のカリキュラム設置に向けた協議が進められてきた。

     東京都千代田区の一橋講堂で行われた記者会見で、東京外国語大の立石博高(ひろたか)学長は「グローバル人材を広く社会に送り出すことが大学の使命だ。連携することで新しい人文社会知を追求したい」と期待を込めた。東京農工大の大野弘幸学長は「3大学の強みを生かして分野横断型の人材育成を目指したい」と話し、電気通信大の福田喬(たかし)学長は「問題解決には課題設定が鍵となる。課題設定に必要な新しい教育システムに期待している」と抱負を述べた。【丸山仁見】

    東京外国語大

    公式HP:http://www.tufs.ac.jp/
    所在地:〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
    電 話:042-330-5151

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