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大学倶楽部・金沢工業大

廃棄瓦を緑化コンクリートに 2社と共同研究 来年度中の実用化目指す

緑化コンクリート下地の芝生のイメージ

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緑化コンクリート舗装のイメージ
廃棄瓦粉砕物を活用した緑化コンクリート基盤のイメージ

 金沢工業大学は、芝生などが直接植生できる「緑化コンクリート」の製造に廃棄瓦を活用する研究開発を開始した。小松製瓦(石川県小松市)と瓦リサイクル業のエコシステム(同県能美市)と共同で行うもので、今年度の小松市産学官共同研究促進事業に採択されている。来春に同大学白山麓キャンパス(同県白山市)で実証実験を行い、2019年度中の実用化を目指す。

 緑化コンクリートは、都市部などで発生する局地的な高温域「ヒートアイランド現象」緩和のための緑化事業や緑化舗装などでの活用が期待されている。瓦は吸水性や保水性が高く、保温機能もあり、緑化コンクリートの基盤材料として最適だ。

 植生を可能とする低アルカリ基盤で舗装強度も高めたコンクリートを作るため、製造工程で瓦に石炭火力発電所から発生する石炭灰や高炉スラグを混合させる。セメントの量が多いほどアルカリ度合いが高くなるので、石炭灰や高炉スラグ微粉末を混ぜることで低アルカリを保つことができる。製造されたコンクリートには、配管を通して水を表層に揚げることで、散水などのメンテナンスを減らす工夫を施す。

 共同研究を行う小松製瓦では、製造・出荷時の割れや欠け、損傷などから正規の製品として出荷できない不適合瓦が年間約2000トン発生している。さらに、同県加賀地方を対象とした調査では、屋根材の役目を終えた廃瓦が推定で年間約1万トン排出されている。従来、こうした廃棄瓦は瓦チップとしてガーデニング材などに再利用されているが、埋め立て処分される場合も多く、最終処分場の逼迫(ひっぱく)要因の一つとなっていた。

 研究グループには、同大学から建設材料学やコンクリート工学を専門とする環境土木工学科の花岡大伸講師が参画している。今後、基盤材の最適な配合の検証や耐アルカリ性植物の選定、施工方法の開発などに取り組んでいく。

金沢工業大

公式HP:https://www.kanazawa-it.ac.jp/
所在地:〒921-8501 石川県野々市市扇が丘7-1
電 話:076-246-4784

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