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大学倶楽部・金沢工業大

金沢市がeスポで振興 新産業創出、学生も知恵

東京、大阪、福岡と金沢の4都市をつないで行われたeスポーツの地域対抗戦。「石川eスポーツサークル」の学生らも運営に関わった

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 五輪での採用も取りざたされるコンピューターゲームの対戦競技「eスポーツ」を、金沢市が地場産業にしようと取り組んでいる。市は大会開催のための人材育成やゲーム関連企業の誘致に向け、今年度初めて予算を計上。自治体ぐるみでのeスポーツ振興は全国的に珍しく、担当者は金沢工業大3年の板川湧来(ゆうき)さん(21)ら若者の知恵も借り、世界規模の市場に打って出ることで「新産業を創出したい」と意気込む。

 金沢市は今年度から、人工知能や通信技術の発展を踏まえて新たな産業振興を考えており、eスポーツの事業化もその一環。eスポーツがジャカルタ・アジア大会で公開競技として実施された8月には、市がゲームクリエーターや大学生をメンバーに加えた検討会議を発足させた。

 自ら「ファミコン世代」と称する土村誠二・市産業政策課長(52)ら市職員はまずeスポーツへの理解を深めるところから取り組みをスタート。初年度に120万円を予算計上し、eスポーツが目玉となった東京ゲームショウ(9月20~23日)の視察などで見聞を広げた。

 心強い味方は、学生だ。板川さんは、学生らでつくる「石川eスポーツサークル」代表の経験を買われ、市の検討会議のメンバーに入った。「そもそもeスポーツを知らない大人が多く、説明するのは大変」と苦笑しつつ、「こちらの活動の幅も広がる」と全面的にサポート。「ネット環境の整った大会会場は、金沢市内に少なく、予約に苦労している」と、まずはハード面の整備を提言する。

 ただ、行政ぐるみのeスポーツ産業化には課題も。検討会議の座長を務める金沢美術工芸大の下浜臨太郎講師(グラフィックデザイン)は、eスポーツが若年層の支持を集めることから「『コンピューターゲーム=不健全』と感じる保護者は多い」と指摘。賭博へのつながりや中毒性などが懸念されるeスポーツに市がお墨付きを与えることへの議論もあり、土村課長は「教育委員会と連携し、子供の健全育成の観点も踏まえながら、事業化に向けて取り組みたい」としている。【岩壁峻】


 ■ことば

eスポーツ

 「エレクトロニック(電子)スポーツ」の略。参加者はインターネットを介し、スポーツや格闘など対戦型のコンピューターゲームで競う。今年2月には「日本eスポーツ連合(JeSU)」が設立。プロライセンスの創設や高額賞金がかかる大会開催による競技振興を目指している。来年秋の茨城国体では、文化プログラムとして初実施が決定。総務省によると、2017年の世界の市場規模は約700億円で、その後も拡大傾向にある。

金沢工業大

公式HP:https://www.kanazawa-it.ac.jp/
所在地:〒921-8501 石川県野々市市扇が丘7-1
電 話:076-246-4784

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