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小林准教授が西宮湯川記念賞受賞 宇宙の膨張に公式

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西宮湯川記念賞を受賞した立教大の小林努准教授=兵庫県西宮市提供 拡大
西宮湯川記念賞を受賞した立教大の小林努准教授=兵庫県西宮市提供

 理論物理学で功績を残した若手研究者に贈られる兵庫県西宮市の「第33回西宮湯川記念賞」に、宇宙初期の空間膨張「インフレーション」に関する一般公式を導き出した立教大理学部物理学科の小林努准教授(39)が選ばれた。贈呈式は12月8日、フレンテホール(同市池田町)で行われる。

 宇宙はかつて高温・高密度の小さな熱い火の玉だったが、それがごく短時間に急激に膨張して誕生したと考えられている。この「ビッグバン(大爆発)理論」における初期の膨張インフレーションがどのように起こったのかを巡り、多くのモデルが提唱されている。

 小林さんは「最も一般的な単一場インフレーション宇宙論の構築」という研究で、一般的な宇宙モデルや公式を見いだした。数多くあるインフレーションのモデルを絞り込む枠組みになると考えられている。

 西宮市は、日本人初のノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士が「中間子論」を発表した昭和初期に暮らしていたことから、市は1986年に西宮湯川記念賞を創設。40歳未満で活躍している若手物理学者を選出しており、今回、小林さんの研究を評価して賞を授与することにした。

 小林さんは「伝統ある賞をいただき大変光栄で、基礎研究を長年支援している西宮市に感謝している。今後も人類の宇宙に対する理解を一歩一歩進めていきたい」と話している。

 小林さんは静岡市出身。京都大大学院理学研究科を修了後、東京大ビッグバン宇宙国際研究センター特任研究員、京都大次世代研究者育成センター特定助教を経て現職。【石川勝義】

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