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大学倶楽部・関西学院大

公式HP:http://www.kwansei.ac.jp/index.html 所在地:〒662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155 電話:0798-54-6017

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大学倶楽部・関西学院大

毎日甲子園ボウル 29回目V MVP・ミルズ杯、奥野選手同時受賞

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第1クオーター、関西学院大のQB奥野選手(中央)がファーストダウン 拡大
第1クオーター、関西学院大のQB奥野選手(中央)がファーストダウン
第1クオーター、関西学院大のRB渡辺選手がファーストダウン 拡大
第1クオーター、関西学院大のRB渡辺選手がファーストダウン

 「第73回毎日甲子園ボウル」(毎日新聞社、日本学生アメリカンフットボール協会主催、三菱電機特別協賛)が12月16日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた。2年ぶり2度目の顔合わせとなり、西日本代表の関西学院大(関西)が東日本代表の早稲田大(関東)を37―20で降して、2年ぶり29回目の優勝を果たした。自校の持つ最多優勝回数記録を更新した。5回目の出場の早稲田大は初優勝を逃した。観衆は3万4000人だった。東西の対戦成績は西日本(関西)の41勝28敗4分けになった。甲子園ボウル最優秀選手と年間最優秀選手(ミルズ杯)に関西学院大のQB奥野耕世選手(2年・関西学院)が選ばれ、前回大会の日本大QB林大希選手に続いて11人目の同時受賞となった。関西学院大は来年1月3日に東京ドームである日本選手権「ライスボウル」で、社会人代表と日本一を懸けて対戦する。


早稲田大(関東)

 7  0  7  6 20       311  74 16

(1)(2)(3)(4) 計 獲得ヤード   P   R 更新

10 17  7  3 37       197 287 24

関西学院大(関西)

攻守かみ合う

 攻守のかみ合った関西学院大が快勝した。同点の第1クオーター9分39秒にDB畑中選手がパスインターセプトし、直後の攻撃シリーズでキッカー安藤選手の21ヤードFGで勝ち越し。6点リードの第2クオーターには相手陣でDL板敷選手のパントブロックをLB海崎選手が抑え、QB光藤選手の1ヤードTDランにつなげて突き放した。早稲田大は第1クオーターにRB元山選手の7ヤードTDラン(キック成功)で同点にしたが、その後はQB柴崎選手のパスがあまり決まらず、後半の反撃も遅かった。

危機感バネに着実成長 守備陣次々ビッグプレー

 パントブロックに、QBサックとインターセプトを2回ずつ。関西学院大守備陣が次々とビッグプレーを見せ、チームを勝利に導いた。

 13―7で迎えた第2クオーター、相手陣17ヤード。早稲田大のパンター高坂選手のパントに対し、相手OL3人の間をDL板敷選手がするりと抜け、両手を出してブロックした。こぼれた球をLB海崎選手が相手陣1ヤードで押さえて攻撃権を得て、QB光藤選手の1ヤードTDランで点差を広げた。

 板敷選手が「狙い通り」だったと振り返るこのプレー。分析を担当したDB坂本選手はパント対策を「(パンターの前の)壁が3人の時は、壁の間を抜けるか、壁を押し込むかだった」と明かす。時間をかけた綿密な準備が、大舞台での再三の好守へつながった。

 この直前にはDL斎藤圭選手がパスの出しどころに迷う相手QBをサック。今秋に1試合平均6・9失点の堅守を誇る守備陣が、持てる力をいかんなく発揮した。

 前回大会で日本大に敗れてスタートした現チームを鳥内監督は「何を考えているのか分からなかった。春の段階ではまさかここまで来られるとは」と振り返る。引き分けに終わった関西学生リーグの関西大戦、劇的な逆転勝ちをした立命館大との西日本代表決定戦。青の戦士たちは危機感をバネに、着実に成長した姿を大舞台で披露した。【丹下友紀子】

ミルズ杯を受け取り、笑顔を見せる奥野選手 拡大
ミルズ杯を受け取り、笑顔を見せる奥野選手

奥野選手「波瀾万丈の1年」

 関西学院大の奥野選手が2年生ながら甲子園ボウル最優秀選手に輝く活躍でチームを優勝に導いた。今年5月の日大との定期戦で相手の悪質タックルを受けて負傷したアクシデントを乗り越え、大舞台で輝いた。

 試合では司令塔のQBとしてパスを再三決め、自らも走って相手のタックルをかいくぐった。ミルズ杯にも選ばれ、試合後にはこの1年を「波瀾(はらん)万丈だった」と振り返った。日本大戦ではパスを投げ終えた後、背後からタックルを受けた。この一件が社会問題に発展して「被害者」として注目の的になった。「アメフットがフェアで面白いスポーツだと思ってもらえるようになって最後は終わってほしい」と望んでいた奥野選手。自らのプレーで大観衆を沸かせ、競技の魅力をアピールした。【田中将隆】


表彰選手◇

 ▽年間最優秀選手(ミルズ杯)、甲子園ボウル最優秀選手 関西学院大QB奥野耕世選手(2年・関西学院)▽甲子園ボウル敢闘選手 早稲田大QB柴崎哲平選手(3年・早大学院)

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