音楽イベント「Campus AAA平成図鑑」が12月5日、東京都渋谷区のライブハウスTSUTAYA O-nestで開催され、250人以上の観客が平成時代に思いをはせて盛り上がった。
産業能率大学経営学部の授業「アーティスト・プロモーション」の一環。履修生26人が企画・運営、出演アーティスト選定・交渉、ラジオ出演などを担当する。11年目を迎える今回は、間もなく終わる「平成」という時代をコンセプトとし、「誰にでも輝く『可能性』があり、誰かの『活力』になることができる時代」と定義。平成を振り返る「図鑑型イベント」という構想をたて、音楽を通じて平成の可能性を感じてもらえるよう、アーティストの選定、演出、ライブ会場の装飾に特に力を入れた。
チケットは2500円(当日券3000円)で販売。この日は平成の30年間の中で結成し、活動を続けている4組のアーティスト「突然少年」「みかんサイダー」「フラチナリズム」「DJダイノジ(大谷ノブ彦)」が出演。約2時間にわたって熱いライブを繰り広げた。全く違うジャンルの魅力をもつ4組は、曲と曲の間にイベントを通した平成に対しての思いを語ったり、平成に流行した曲をラインアップに入れて披露したりし、会場に熱気や笑顔をあふれさせた。
学生リーダーを務めた3年の上遠野杏実(かとうの・あみ)さんは「アーティストと学生スタッフの持つイベントの魅力やこだわりを観客にどう伝え、チケットを販売するかということの難しさを実感しました。当日の来場者の笑顔を見て、やってきたかいがあったと感じられました」と達成感に浸った。
イベントの収益は全額、音楽業界を中心にエイズ啓発活動を展開している団体「AAA(アクト・アゲインスト・エイズ)」に寄付される。