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大学倶楽部・聖路加国際大

国連エイズ合同計画と協定締結 エイズ流行終結に向けて連携

調印書を手にする(左から)UNAIDSのガニラ・カールソン副事務局長と学校法人聖路加国際大の糸魚川順理事長

 聖路加国際大は昨年11月30日、同大でエイズウイルス(HIV)対策の国際的な調整を目指し、国連エイズ合同計画(UNAIDS)と連携協定を締結した。両者は今後、アジア太平洋地域や日本でのエイズ流行の終結に向けて協働していく。両機関でのエイズ研究のほか、学生のインターンシップ(就業体験)や研究者の交流も行っていく予定だ。

     同大は1990年から世界保健機関(WHO)の協力センターとして活動。同大公衆衛生大学院でエイズ関連の疫学セミナーを開催するなど国際保健分野の取り組みを重ねてきた。以前から日本との協力強化を模索していたUNAIDSが同大に声をかけたのが協定締結のきっかけだった。

     調印式で、学校法人聖路加国際大の糸魚川順理事長は「エイズは予防や治療、感染者へのケアなどを行う『保健』と『治療』の両面からのアプローチを考えていく必要がある。エイズ終結に向けて協力していきたい」と話した。UNAIDSのガニラ・カールソン副事務局長は「このような機会が得られてうれしい。エイズについて知識と理解が深まることを願っている」と期待を込めた。

     その後、開催された講演会には約70人が参加した。まず、UNAIDSのカールソン副事務局長が「エイズ流行の終結とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)進展への道のり」と題して講演した。国連の持続可能な開発目標(SDGs)には、2030年までにエイズや結核、マラリアなどの感染症の流行を終結させることが目標として掲げられており、実現のためには全ての人が負担可能な費用で適切な保健医療を受けられることを表すUHCの達成が必要だと考えられている。カールソン氏は若年層の感染者が多いアジア地域の傾向や治療アクセス確立の必要性などについて説明した。

     続いて、東京大医科学研究所・付属病院感染免疫内科の岩本愛吉氏が「エイズにおける治療と予防の統合」をテーマに、治療薬の改良による成果や最近の感染の傾向などを解説。聖路加国際大公衆衛生学研究科のスチュアート・ギルモア教授は「アジアでのエイズの疫学的状況」と題して、統計データなどを基にアジア地域の現況を分析した。参加者らは熱心に耳を傾けていた。【丸山仁見】

    聖路加国際大

    公式HP:http://university.luke.ac.jp/
    所在地:〒104-0044 東京都中央区明石町10-1
    電 話:03-3543-6391

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