メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

大学倶楽部・東海大

箱根駅伝 往路2位から逆転で総合初優勝 大会新10時間52分9秒

8区で東洋大・鈴木宗孝選手(奥)を引き離す東海大・小松陽平選手

 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は1月3日、神奈川・箱根町―東京・大手町の復路5区間109・6キロが行われ、東海大が往路2位から逆転して初の総合優勝を果たした。前日の往路と合わせた総合記録(10区間217・1キロ)の10時間52分9秒は、昨年の青山学院大が出した大会記録を5分30秒も更新した。

     往路で6位と出遅れた青山学院大は5年連続の復路優勝で追い上げたが3分41秒差の2位にとどまった。史上3校目の総合5連覇と、出雲全日本大学選抜駅伝(昨年10月)、全日本大学駅伝(同11月)を合わせた2度目の大学駅伝3冠を逃した。往路を制した東洋大は総合3位だった。

     10位までが次回の本大会出場シード権を獲得。過去最高の7位に入った国学院大が7年ぶり、4位・駒沢大と8位・順天堂大が2年ぶりにシード権をつかんだ。金栗杯(最優秀選手賞)には、8区で区間記録を22年ぶりに更新してトップに立った東海大の小松陽平選手が選ばれた。(スタート時の気象条件=晴れ、気温氷点下1・5度、湿度80%、南の風0・7メートル)

     ◆復路レース経過

    8区で逃げ独走

     東海大は東洋大から1分14秒差で復路をスタート。7区で阪口選手が4秒差に。8区の小松選手が並走し、14キロ過ぎから逃げて51秒リード。その後は独走した。

     青山学院大は6区・小野田選手、7区・林選手、9区・吉田圭選手の区間賞で追い上げ、10区・鈴木選手が2キロ過ぎに東洋大を抜き2位へ。復路の5時間23分49秒は4年前の自校の大会記録を1分40秒更新した。東洋大は復路全区間で東海大、青山学院大を下回り、特に9区の区間19位が響いた。

     2日間で3~6区と8区の五つの区間記録が破られ、2区は順天堂大・塩尻選手が日本選手最高を20年ぶりに更新。往路、復路、総合の記録も2位までが大会新。好天の後押しもあったが、全体のレベル向上が示された大会だった。

    大会記録5分30秒更新 黄金世代、地獄乗り越え

     8区の14キロ過ぎ。上り坂の手前で東海大の3年・小松選手が仕掛けた。東洋大の1年・鈴木選手の顔をちらりとのぞくと、ペースをぐいぐいと上げる。東海大の代名詞「スピード」で一気に引き離し、たすきを受けてから続いていた、つばぜり合いに決着をつけた。1時間3分49秒で22年ぶりに同区間記録を更新。最優秀選手賞に選ばれる会心の走りで、初優勝への道を切り開いた。

     4区を走った館沢選手が日本選手権の1500メートルを2連覇するなど、トラック種目の有力選手が多い3年は「黄金世代」として期待されてきた。両角監督は「今回勝てなければ、最高学年となる来年も優勝できない」と、10区間中7区間で3年を起用。スピードがある一方で、スタミナが課題となることから、昨年11、12月は例年以上に20キロや30キロの長距離練習を行った。その様子を館沢選手は「地獄のようだった」と振り返る。

     長野・佐久長聖高校で全国高校駅伝優勝経験のある両角監督は2011年4月に就任以来、「世界で戦える選手」の育成を目指しスピード強化に励んだが、就任1年目に箱根駅伝のシード権を逃すと、翌年は予選会で敗退。連続出場が40年で途切れた。「箱根を軽く見ていた」とトラック偏重のメニューを見直し、秋には長距離練習で「箱根仕様」にする調整を取り入れた。過去4大会はいずれもシード権を獲得するなど確実に力をつけてきた。

     今季は出雲駅伝(6区間45・1キロ)で3位、全日本大学駅伝(8区間106・8キロ)で2位と、距離が伸びるごとに総合成績が上がった。3年・阪口選手は「来年は僕らが3冠を狙う」。新時代の幕開けを高らかに宣言した。【倉沢仁志】

    東海大

    公式HP:http://www.u-tokai.ac.jp/
    所在地:〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1
    電 話:0463-58-1211

    おすすめ記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 歌手の田口淳之介容疑者と女優の小嶺麗奈容疑者を逮捕 自宅で大麻所持の疑い
    2. 小嶺麗奈容疑者、過去に薬物撲滅のCM出演 大麻取締法違反容疑で逮捕
    3. 元NGT山口さん放送に「チャンネル変えて」 投稿の加藤美南さん降格、全メンバーSNS停止
    4. 天空の城ラピュタ ムスカのサングラスが初商品化 パズーの飛行士用ゴーグルも
    5. 死刑確定になった控訴取り下げ その「なぜ」 山田死刑囚が記者に答えた 寝屋川中1殺害

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです