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大学倶楽部・茨城大

空き家再生 学生暮らし共同利用、地域と交流 茨城県日立市と

学生たちが暮らすシェアハウスとして有効活用される空き家
改修されたリビングは地域住民との交流の場になる

 茨城大工学部と茨城県日立市が連携し、同市西成沢町3にある空き家1棟の再生プロジェクトに取り組んでいる。同大の学生が共同で暮らすシェアハウスとして有効活用しながら、リビングや庭を地元住民との交流スペースに位置づけている。市と大学側は「空き家対策のモデルケースにしたい」と話している。

     プロジェクトは、茨城大工学部都市システム工学科の熊沢貴之准教授と同学科の学生有志が中心になり、昨年度から計画を始動。市は今年度予算に補助金200万円を計上し、支援した。

     空き家は築44年の木造2階建て住宅。約3年前から空き家になっており、所有者の同意を得て今年度からリフォームに着手。学生たちが県建築士会日立支部の会員から技術指導を受け、部屋の畳を取り除いてフローリングにするなど内装のリフォームを手がけた。

     リフォームがほぼ完了したことを受け、26日に地元住民らを招いて完成披露イベントがあった。今後、庭につる性の植物を絡ませる木材で組んだ棚(パーゴラ)の設置を予定。来年4月から学生4人が賃貸で入居する。

     完成イベントで、熊沢准教授はプロジェクトの内容を説明。(1)増加する空き家の利活用の課題を見つける(2)地域住民と空き家問題を共有する(3)まちづくりを考える拠点にする――の三つの目的を挙げ、「より良い街にするために一緒に考えてほしい」とあいさつした。

     空き家を所有する同市台原町の川上久雄さん(68)、睦子さん(67)夫妻は「空き家のままだと不用心。学生さんに快適に住んでもらい、地域の活性化につなげてもらいたい」と期待を寄せた。

     プロジェクトの一員で来年4月から入居する同学科4年の鎌田吉紀さん(22)は「地元に溶け込みながら、地域のまちづくりについて学べるのが楽しみです」と新生活を心待ちにしている。

     同市が2016年に実施した調査で市内に2878戸の空き家が確認された。18年5月現在では約3100戸の空き家があり、2年間で200戸以上も増えている。【佐藤則夫】

    茨城大

    公式HP:http://www.ibaraki.ac.jp/
    所在地:〒310-8512 水戸市文京2-1-1
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