東洋学園大は昨年12月19日、総務省行政評価局総務課長の箕浦龍一氏と同省の20代職員7人を招き、同大現代経営学部のプロジェクトマネジメント(本庄加代子准教授)を履修する有志の学生14人と「働き方改革」をテーマにディスカッションを行った。それぞれの職業人生に大きく関係する今回の施策に対して、若手職員と学生の間で白熱した討議が交わされた。
今回の企画は、昨年7月に本庄ゼミ生らが総務省を訪問し、同省の箕浦氏と懇談したことがきっかけ。学生らは「働き方改革」を前向きに捉えながらも「働き方改革は、もしかすると自己管理やマルチタスクが得意な“強者”の論理の一面があるかもしれない」といった疑問を呈した。このような学生の問いに対して、年齢の近い同省職員と議論することで、新たな気づきと成長機会を得るために計画された。
ディスカッションでは「働き方改革は機能するか」というテーマのもと、「機能する派」と「機能しない派」に分かれて討論。長時間労働改善や正規社員と非正規社員の格差是正、在宅勤務など多様な働き方について議論が交わされた。
総務省職員らは「これから就業する学生の視点から考え直すことができたのは大きな収穫だった」「率直な意見を怖がらずにぶつけていく学生の姿勢がすばらしく、刺激的だった」などの感想を述べていた。
参加した学生からは「働き方改革の背景に生活の質(QOL)の考え方の違いがあることがわかった」「働くことは生きることの一部で、自由な形があって良いと思った」などの意見が聞かれた。