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大学倶楽部・福岡工業大

人工知能の内視鏡外科手術利用に向けて 補助システムの検証実験に成功

システム開発者の徳安達士教授

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 福岡工業大学は、大分大学医学部と同理工学部、精密機器メーカーのオリンパスと共同で、人工知能(AI)を用いた内視鏡外科手術を補助するソフトウエアの開発を行っている。昨年12月、大分大学病院で行われた腹腔(ふくくう)鏡による胆のう摘出手術において、開発ソフトを用いた検証実験が成功したことを、大分大が1月17日に発表した。

     この取り組みは、日本医療研究開発機構(AMED)の「未来医療を実現する医療機器・システム研究開発事業」の一環で、研究代表者は大分大医学部消化器・小児外科学講座の猪股雅史教授。機器開発は内視鏡外科手術が最も普及している胆のう摘出手術で進められており、安全に手術を進めるためのいくつかの目印(ランドマーク)を手術映像上にリアルタイムで表示するもの。

     内視鏡外科手術は、体に小さな穴を開けて内視鏡カメラや手術器具を差し込み、モニター画面を見ながら進める。従来の開腹手術に比べて傷口が小さく、入院期間も短いことから、患者にとっては社会復帰が早いなどの長所がある。対象領域は、手術器具の発展に伴って、体の各部位に広がっており、実施件数は年々増加している。一方で、開腹手術と比べて技術的に難しい面もあり、執刀医の判断ミスによる事故も起きている。

     今回のシステムは、大分大や日本内視鏡外科学会が保有する約100症例の手術動画から生成した数万枚の手術画像をAIに学習させることで、熟練医が経験から覚えた「暗黙の知」をコンピューターが解析し、手術を安全に進めるためのランドマークを手術映像上に表示するもの。システムが提示する情報を見ながら手術を行うことで、その安全性を高めることが期待されている。

     開発者である情報工学部情報システム工学科の徳安達士教授は、「この取り組みによって、内視鏡外科医の臨床的観点から、AIの精度の良しあしが評価されるので、手術現場で活用するまでAIを成長させるのにさまざまな工夫が必要だった」と話す。今後、開発チームは臨床試験・治験に向けて準備を進めていくという。

    福岡工業大

    公式HP:http://www.fit.ac.jp
    所在地:〒811-0295 福岡市東区和白東3-30-1
    電 話:092-606-0607

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