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バイオ燃料作る藻類、生産効率を1.7倍に デンソーなどと研究

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実験に使用したコッコミクサ。白い太線は5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)=原山重明・機構教授提供 拡大
実験に使用したコッコミクサ。白い太線は5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)=原山重明・機構教授提供

 遺伝子を効率よく改変できるゲノム編集技術と電気による刺激を組み合わせて、バイオ燃料を作る藻類の生産効率を1.7倍にすることに中央大とデンソーなどの研究チームが成功した。成果は国際学術誌「バイオテクノロジー・フォー・バイオフューエルズ」(電子版)に掲載された。

 チームは、中央大研究開発機構の原山重明・機構教授(分子生物学)ら。藻類の中でも増殖が速く、細胞内に多くの油脂をためることのできる「コッコミクサ」を用いた。

 これまでコッコミクサは細胞壁が分厚く、ゲノム編集するためのたんぱく質を直接細胞内に入れることが困難だった。そこで、原山教授らは電気刺激を利用。コッコミクサの細胞機能を損なわず、細胞壁に穴を開けることができるよう電圧を調節し、効率よくたんぱく質を細胞内に入れられるようにした。

 加えて、コッコミクサが油脂をより蓄えるのを妨げていた遺伝子など3遺伝子の機能をゲノム編集で止めた。これまで1日の油脂の生産量は1平方メートルあたり約10グラムだったが、約17グラムにまで増やすことに成功した。

 自然界では増殖できないようなコッコミクサの開発にも成功した。原山教授は「藻類のバイオ燃料は次世代エネルギーとして期待されているが、市場に出すなら1リットル当たり1000円以上だ。実用化に向けた研究を進め、地球温暖化の緩和に貢献したい」と話している。【荒木涼子】

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