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大学倶楽部・関西学院大

奈良県御所市 まち再生へ学生ら奮闘 住民意向調査、市へ提言

学生の発表に聴き入る地元の自治会やNPO法人、設計事務所の関係者ら

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明治29年建設のJR御所駅。JR西日本が昨春に駅舎部分の大半を市に寄贈した

 奈良県御所市中心部のにぎわいを取り戻そうと、関西学院大の学生らが奮闘している。空き家や、市に譲渡された御所駅舎の活用策について、住民の意向調査や具体的な提言も実施。市は提案に沿って改修工事を始める計画で、いずれも9月ごろのオープンを目指している。

 江戸、明治期からの住宅が多く残るJR、近鉄の御所駅の東側地域はかつて「御所まち」と呼ばれ、交通の要衝としてにぎわった。しかし近年は空き店舗や、維持が難しくなって取り壊される町家が増加。2017年6月には近くにあった市内最後の銭湯が廃業し、市には「古い町家で家風呂がないので何とかしてほしい」という住民の要望が相次いでいるという。

 大学と市の連携は、17年12月、市出身の関学大経済学部3年、田仲悠介さん(21)が市に街の現状を問い合わせたのがきっかけ。東川裕市長の母校でもある大学側は授業の一環として御所のまちづくりにかかわることを決め、学生約40人が市中心部約600世帯を訪れての聞き取り調査も実施した。

 田仲さんは「ゼミの活動として途上国にも長期滞在したが、御所市のような地方の過疎は日本全体の課題。市中心部を皮切りに、市全体の活性化につなげていきたい」と話す。取り組みをまとめた学生らの提言論文は昨年12月、全国各地の学生グループが立案した政策を発表する「政策フォーラム」で優秀賞に選ばれた。

 今回はいずれも明治、大正期の建物で、昨春に市がJR西日本から譲渡されたJR御所駅舎と、08年に廃業した駅前の銭湯「宝湯」跡地、また宝湯の所有者の元住居の活用策を検討している。駅舎の活用策立案には、奈良女子大の学生も加わっている。

 1月27日には地元自治会役員や設計事務所も参加する全体会議が市役所であり、駅舎と宝湯の元住居部分は地元住民だけでなく、観光客が立ち寄りやすいよう工夫を凝らした交流施設とすることをおおむね決定。計画には町家再生事業に取り組む兵庫県篠山市の社団法人「ノオト」も今後参加し、宝湯跡やその他の空いた町家を引き受け、銭湯やゲストハウスにするという。

 御所市企画政策課の三井秀樹主幹は「学生による聞き取り調査では、役所によるアンケート調査では聞き出せないような本音の意見が次々出てきて驚いた。学生の協力で計画が大きく進んだ」と喜ぶ。市は施設整備と合わせて駅前の主要道路を石畳化し、文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)」への申請も目指していく方針だ。【稲生陽】

関西学院大

公式HP:http://www.kwansei.ac.jp/index.html
所在地:〒662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155
電 話:0798-54-6017

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