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大学倶楽部・中央大

マラソン初挑戦の4年、堀尾選手 東京マラソンで好走 学生初MGCへ

日本勢トップの5位でフィニッシュする中央大の堀尾謙介選手

 2020年東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC、9月15日)」の出場権を懸けた東京マラソンは3月3日、東京都庁から東京駅前までの42.195キロで行われ、男子はビルハヌ・レゲセ(エチオピア)が2時間4分48秒で初優勝した。2位のビダン・カロキ(横浜DeNA)に2分の大差をつけ、日本国内のレースでは17年の東京マラソンでウィルソン・キプサング(ケニア)が出した2時間3分58秒に次ぐ好記録だった。

     マラソン初挑戦の堀尾謙介(中央大学)が2時間10分21秒で日本勢トップの5位に入り、学生で初のMGC出場権を獲得。2時間10分30秒で6位の今井正人(トヨタ自動車九州)、2時間10分35秒で7位の藤川拓也(中国電力)、2時間11分5秒で8位の神野大地(セルソース)も条件を満たし、これで男子は計28人がMGCへの出場権を手にした。中村匠吾(富士通)は15位、佐藤悠基(日清食品グループ)は16位。昨年10月のシカゴ・マラソンで2時間5分50秒の日本記録をマークした大迫傑(ナイキ)は29キロ付近で途中棄権した。

     女子はルティ・アガ(エチオピア)が2時間20分40秒で初優勝。初マラソンの一山麻緒(ワコール)が2時間24分33秒で日本勢トップの7位に入ったが、新たなMGC出場権獲得者は出なかった。

     車いす男子は16年リオデジャネイロ・パラリンピック金メダルのマルセル・フグ(スイス)が1時間30分44秒で優勝。同女子はマニュエラ・シャー(スイス)が1時間46分57秒で制した。(男子マラソンスタート時の気象=雨、気温5・7度、湿度58・6%)

    初挑戦で日本勢トップ

     何度も後ろを振り返り、必死に逃げた。フィニッシュすると雨でぬれた路面に崩れるように倒れた。初マラソンで自身も予想していなかった日本勢トップ。「この結果はかなり満足」。黒縁の眼鏡の奥で目元が緩んだ。

     1キロ3分程度のペースを刻んだ第2集団の中で、苦しくなったり和らいだりを繰り返す。少し楽になった34キロ手前で思い切って抜け出した。「再び抜かれたら力不足を反省すればいい」。37キロ手前で佐藤をかわして日本勢トップに立つと、183センチの長身ランナーは長い手足を懸命に動かし、終盤も耐え抜いた。

     兵庫・須磨学園高から中央大に進み、4年になった昨春からマラソンを意識。チームの練習では責任感を持って先頭を引っ張った。1月の箱根駅伝はエース区間の2区で区間5位と好走した。藤原正和監督から「どんな環境でも結果を出すかどうかは自分次第」と自立を促された22歳。その努力は、多くの実力者が冷たい雨に屈した過酷なレースで実った。

     藤原監督も中央大4年の03年に初マラソンで2時間8分12秒の日本学生記録を出したが、実業団入り後に故障して夏の世界選手権は欠場。その経験を踏まえ、「ハードルは上がるが、2回目は失敗してもいいというくらいの気持ちでいい」と思いやった。

     春にトヨタ自動車へ入る堀尾は「まだ2時間10分台。次もチャレンジャーとしてついていきたい」。これからが本当の勝負になる。【石井朗生】

    中央大

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