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大学倶楽部・東京造形大

自由な想像力発揮 学部4年、大学院2年の38人が卒業制作展 17日まで

卒業制作展は多くの人でにぎわっていた

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 東京造形大テキスタイルデザイン専攻領域の4年生と、大学院修士課程2年生の有志による卒業制作を展示する「テキ テキ」が東京都港区のスパイラルガーデンで開催されている。3月17日まで。

     テキスタイルは「織物」の意味。布や糸だけでなく、各学生が好きな素材を使った自由な想像力が発揮された作品が並ぶ。タイトルの「テキ テキ」は「テキスタイル的」を略した造語で、制作者が考える表現を見てもらいたいという思いが込められている。

    小磯武さんの作品「Spread out」

     作品を展示しているのは計38人。今展示会の運営リーダーを務めた同大4年の小磯武さん(22)は色を重ねて柄をつくる「重版」を生かした。配色や柄などを工夫し、1枚の布に3色以上を重ねた。「1枚あるだけで空間の印象や人の気持ちに変化を与えられるような作品を目指した」という。

    片岡美央さんの作品「ふゆのゆめ」

     片岡美央さん(24)は、細かい穴がたくさん開いた版から圧力によってインクを通過させて転写する技法「シルクスクリーンプリント」を用いた作品。冬眠前に日記を読み返し、過ぎた季節を思い出す動物たちのストーリーを設定し、季節ごとのイメージを赤や青など鮮やかに布に着色した。原画にはクレヨンなどを使い温かさを出した。作品は天井からつるされており、中に入ると森に迷い込んだ感覚が味わえる。「作品を空間として楽しんでもらいたい」という。

    品川悠佳子さんの作品「刻(とき)」

     品川悠佳子さん(22)は「刻(とき)」をテーマに「忘却」「転化」「静寂」などそれぞれの時間を「ほぐし織り」という技法を使った作品で表現した。ほぐし織りでは、経糸(たていと)をずれないように仮織りしてから模様を先染めし、仮糸をほぐしながら緯糸(よこいと)を織る。素材にはシルクやウール、テグスを使用した。「日本の伝統技法を使い工芸品とは違う作品に仕上げた」と話す。

    小野栞さんの作品「SKIN」

     院生の小野栞さん(24)は、作品によってシルクやモヘア、紙など9種類の素材を使い分け、昨年同大が導入した編み機を使って16着を作製。素材の持つ色を大切にし、「人の肌に着させることによって変化する布の形を表現した」と話す。

    西沙那子さんの作品「うつわの表情」

     同じく院生の西沙那子さん(24)は、焼き物に残る人の手を感じさせる力強い模様や軽やかな動き、焼くことで生まれる流れなど、焼き物の表情を作品に落とし込んだ。染料を糊(のり)に溶かした色糊を用いて布に模様を描く「色糊捺染(なっせん)」という技法を使った。「空間の中で印象が変わる作品を目指した」と語る。

     午前11時~午後8時、無料。詳細はスパイラルのホームページで。【丸山仁見】

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