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英科学誌サイエンティフィック・リポーツは4月4日付で「猫は自分の名前と他の言葉を聞き分けられる」という内容の日本人研究者の論文を掲載した。論文を執筆したのは、上智大の斎藤慈子准教授らのグループ。論文や上智大の発表によると、実験では家庭で飼われている猫に、猫の名前と同じ長さやアクセントの「一般名詞」などを四つ続けて聞かせた後で「自分の名前」で呼び掛けた。「自分の名前」を聞いた際には耳や顔を動かすなどの反応が大きくなる傾向が見られたという。同居する他の猫の名前とも区別できたほか、飼い主以外の声でも自分の名前を聞き分けることができた。
論文では「猫の名前が、食べ物や遊びといったご褒美、あるいは動物病院や風呂などの罰を連想させる可能性があることを示唆している」と分析している。また、「猫のこの能力は特別な訓練の結果得られたものではなく、人との日常的な関わりの中で得られたもの」とした。
家庭で飼われている猫だけではなく、猫カフェでも実験をした。猫カフェの猫は自分の名前と「一般名詞」との区別はできたものの、同居する他の猫の名前との区別はできなかった。【横山三加子】