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城西国際大東金キャンパス(千葉県東金市求名)内に今月、子育て支援ルーム「くじらキッズ」が開設され、地域住民の子育ての場として活用されている。
キャンパス内の一室を改装し、176平方メートルのスペースに実際の保育現場と同様に幼児用トイレや沐浴(もくよく)設備、授乳室などを整え、子供たちが遊べる遊具や絵本などを備えた。同大福祉総合学科子ども福祉コースの保育実習室を兼ね、普段は学生が活用する。当面は月2回のペースで「親子ふれあいタイム」として地域に開放され、学生はボランティアとして手伝う。
4月15日の開放日には同市内外の親子8組が訪れ、学生ボランティアが子どもたちの遊び相手となった。2歳の男の子を連れてきた母親(35)は「自宅にばかりいては気がめいるが、学生さんに見てもらいながら他のお母さんたちと情報交換でき、息抜きになる。子どもにとっては集団で遊ぶルールを学ぶ場になり、これからも利用したい」と話した。
同コースの学生約100人はほぼ全員が保育所や幼稚園での就職を希望している。所貞之学科長は「学生が子どもたちと触れあう実習は他にあるが、お母さん方と関わる機会がなかった。幼児教育の中で保護者支援も求められており、実践力を養える場になる」と期待している。【金沢衛】