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大学倶楽部・愛知大

東海キャンパる 学生の健康(運動編) 毎日体動かしてる?

「不足感じる」74.3%

 社会人になる準備をしている大学生にとって、健康な体は大切な資本だ。だが、その実態はどうなのだろう。毎日、体を動かしているだろうか? 規則正しく栄養バランスの取れた食事をしているだろうか? 東海キャンパる編集部は「学生の健康」をテーマに「運動」と「食」について取材した。2週にわたって報告する。大学生の子を持つ親も必読かも?

     東海地方の大学生の運動事情について、101人(男子54人、女子47人)を対象に2018年10月4~23日、アンケートを実施した。「運動不足と感じている」と答えた人は74.3%に上っており、頭では分かっていても運動しようとしない、できない事情が見えてきた。

     運動習慣を聞いたところ「ほとんどしない」が30.7%もいた。男子は22.2%、女子は38.3%で、女子の割合が高い。また「月に1回」(7.9%)、「月に数回」(16.8%)と少ない人もいた。

     一方で、87.1%は「運動が好き」と回答。その中でも、運動不足と感じている人は全体の6割に上った。運動がきらいと答えた人の92.3%は運動不足と認識しているにもかかわらず、38.5%は運動不足を解消しようと考えていなかった。愛知県による2016年度の調査によると、10代、20代で運動をしない理由として「機会がなかった」(57.1%)が最も多く「時間がない」(28.6%)、「仲間がいない」(25.0%)と続いている。

     どんな運動をしたいのだろうか。編集部が「手軽」「長く継続」「体を美しく磨く」「レジャー感覚」の4類型に分類して尋ねたところ、トップは男子が「長く継続」(33%)、女子は「体を美しく磨く」(43%)。男女で運動に求めるものが違うようだ。(まとめ=愛知大・永原尚大)

    池上久子・南山大名誉教授

    将来のためにも継続的に運動を 南山大・池上久子名誉教授に聞く

     学生アンケートの結果について、20年以上にわたって学生と運動に関する研究を続けている南山大の池上久子名誉教授(体育学)に聞いた。

     池上教授によると、大学生の運動習慣は20年前からほとんど変化がないという。2013~14年に大学生907人を対象に実施した調査でも、体育の授業や部活などを除いて「定期的に運動・スポーツをしている」と答えた男子は68.6%だったのに対し、女子は40.5%。女子の方が低い理由について「汗をかくのが嫌」「化粧が崩れる」「着替えが面倒くさい」などの理由が考えられるという。過去の運動歴を尋ねたところ、女性の場合、小学生時代で68.1%、中学で69.8%が運動していたが、高校時代になると48.5%に急に下がっている。

     必要と分かっていて、なぜ運動しないのか。「自分は体力がある」と答えたのは男子で37.7%、女子で30.3%に過ぎない。だが「自分は健康だ」と思っている男子は73.2%、女子は76.6%に達している。このため、高齢者と違って「健康増進のための運動」に取り組む意欲がそもそも低いのだという。

     「それは若いうちだけです。将来を考えましょう」と池上名誉教授。同じ調査で骨密度を測定すると、特に女性は過去から継続して運動している人に比べ、そうでない人の骨密度は有意に低かった。将来の骨粗しょう症予備軍なのだ。

     健康のための手軽な運動は「やはり歩くこと。週2回、通学の1駅分、2駅分を歩くだけでも効果がある」と言う。スマートフォンのアプリを使うのもお勧めだ。スマホを持った学生に大学のトレーニングルームで運動した結果を送信させ、データを可視化したところ、互いに競争心が芽生え、運動量、運動意欲ともに高まった経験がある。他にもサポートしてくれるさまざまなアイテムがある。

     池上名誉教授は「積極的に使って、将来のためにも継続的に運動してください」と呼びかけた。(取材=名古屋商科大・宮崎大和、同・伊藤姫莉果)


     4人のキャンパる学生が、「手軽」「長く継続」「体を美しく磨く」「レジャー感覚」の運動にスマホのアプリを使ってそれぞれ挑戦してみた。

    スマートフォンアプリ「ストレッチ1.2.3」を使った運動

    手軽に始められるストレッチ

    ◆ストレッチ1.2.3

     ストレッチは、特別な器具は必要なく、どこでも簡単にできるのが魅力だ。スポーツの準備運動やクールダウンですることが多いストレッチは、全身の筋肉と関節を伸長するので、柔軟性の向上、健康増進にも役立つ。また、リラックス効果もある。

     アプリを使って毎日、約15分間のストレッチをしてみた。選べる種類が豊富なのも魅力的だ。その日の体調や伸ばしたい体の部位に合わせて選んだストレッチや、マイリストに保存した自分専用メニューを続けた。

     風呂上がりに、テレビを見ながら、または音楽を聴きながら始めると15分間はあっという間に終わる。三日坊主の私も無理なく続けられた。実感したのが寝起きのすっきり感だ。普段から猫背で肩や首がこりやすいのだが、何となく体が軽くなった気がする。(愛知大・小野田梨乃)

     ストレッチ運動のやり方、効能、効果を図解付きで説明。効果別、ストレッチしたい部位別、適したスポーツ別に選べる。また、マイリストに保存することで、自分専用メニューを作れる。全部で約70種類。ストップウオッチ付き。アドバイスもある。

    長く継続できるウオーキング

    ◆Coke On

     アプリをスマホにダウンロードして、8月1日~9月30日の2カ月間の早朝、眠い目をこすりながら毎日歩いてみた。

     1週間の目標歩数まで残りどれぐらいかをグラフで表してくれる。ゴールが見えるとやる気が維持できる。目標に到達するとドリンクがもらえるのも、努力の成果が形になるという新感覚の達成感があった。

     体重はほとんど変化しなかったが、体脂肪率は約4ポイント下がった。また、自律神経の乱れによるめまいが解消されたのも大きい。朝に弱く、生活リズムが崩れていたが、ウオーキングのおかげで日中でも活動的に動けるようになった。

     自分は運動する時間がない、と思っていたが逆だった。運動することで時間を有効活用でき、体が健康になると同時に心も健康になったと思っている。(愛知県立大・中村光希)

     コカ・コーラの提供。設定した歩数目標を達成すると、スタンプがもらえ、15個集めると同社の自動販売機で好きなドリンクと交換できる。無料ドリンクがもらえる応募型キャンペーンも随時行われているので飽きがこない。ただしアプリ未対応の自販機もあるので注意が必要だ。

    数種類の運動を繰り返すようなプログラムになっている

    体を磨く筋力トレーニング

    ◆Nike Training Club

     1週間アプリでトレーニングしてみた。運動習慣や目標についての質問に答え、身長・体重を入力すると、トレーニングプランが組み立てられた。内容は週3回を4週続けて体を引き締める内容。器具を一切使わない。

     序盤にはストレッチが組み込まれており、準備体操は必要ない。ポイントを音声で教えてくれるため、まるでプロのトレーナーが隣にいるようだ。数種類の運動を繰り返すようになっており、負荷も調節可能だ。

     指示通りに腕立て伏せや腹筋運動をこなしていると、汗がにじみ出てきた。休憩時間も考慮されており、集中して取り組めた。「体引き締めプラン」では、上半身、腹筋、下半身と満遍なく鍛えられる。終了後には負荷を10段階で評価し、次回に反映する。翌日には筋肉痛になり、継続すれば間違いなく体が変化すると感じた。(愛知大・梶俊樹)

     運動頻度や環境などについての質問に答えるだけで自分専用トレーニングを計画してくれる。世界的なアスリートやトレーナー監修の100種類以上のメニューから組み立てられている。音声と動画の案内があり、正しい動きをマスターして効果を得やすい。

    ボルダリングに挑戦=名古屋市中区で2018年10月23日

    レジャー感覚でボルダリング

    ◆ボルクラ―ボルダリング課題管理

     運動が得意な人もそうでない人も、楽しみながら運動不足を解消できるのがボルダリング。若者たちに人気急上昇中だ。

     壁に配置された突起(ホールド)をつかんで登っていく。自分に合った難易度を選べる。全身を使うのでダイエット効果もあるのが人気の理由の一つ。

     大学生会員が増加中の「ボルダリングジムぴなくる2」(名古屋市中区栄5)で体験した。今回で2度目。

     体だけでなく、頭も使う。難易度が一つ上がるだけでもホールドの位置が離れ、きつくなるが、最後の一手が届いた瞬間の爽快感は、日常生活ではなかなか体験できない。ただ調子に乗って登り続けると、手が痛くなり、腕の筋肉が張るため適度な休憩も必要だ。

     他のスポーツに比べ気軽に始めることができる。ジムではシューズなども貸してもらえる。動きやすければどんな服装でもOKなのも魅力だ。(愛知大・本田莉沙)

     課題を実際に自分で作成、管理できる。カメラで撮った壁の画像に、スタンプや文字などで印をつけ、友達と共有することも可能。初心者向けコンテンツ(基本情報・ルール・用語集など)もあり、これから始める人にもオススメだ。

    愛知大

    公式HP:http://www.aichi-u.ac.jp/
    所在地:〒461-8641 名古屋市東区筒井2-10-31
    電 話:052-937-6762

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