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大学倶楽部・東京外国語大

クルド語講座開始 「国なき民」の言葉伝えたい

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 東京外国語大が開設したクルド語を学べる講座が4月から同大で始まった。講師をつとめる在日クルド人のワッカス・チョーラクさん(38)は、「日本でなじみのないクルドの言葉を伝えたい」と意気込んでいる。

 クルド語は、中東のトルコ、シリア、イラク、イランの国境地域に住むクルド人が話す言語。クルド人の数は3000万人と言われているが、自らの国家を持たないため「国なき民」と呼ばれている。各国で少数民族として政治的な弾圧を受け、トルコではクルド語の使用が禁止されていたこともある。

 日本の大学で初めての学生向けの講座と、一般市民向けに開いている「オープンアカデミー」の講座があり、いずれもチョーラクさんが週1回の授業を担当している。

 このうち4月1日にあった一般向け講座(全15回の初回)では、受講生は定員いっぱいの21人が参加。日本語を流ちょうに話すチョーラクさんは、自分で作った教材のプリントを配り、ホワイトボードにクルド語の単語を書きながら、その意味と発音を教えた。生徒から寄せられたクルド人の暮らしなどに関する質問にもていねいに答えていた。

 チョーラクさんはトルコ南東部に生まれ、10年前に来日した。日本には現在約2000人のクルド人が住んでいる。トルコの大学で言語学を学んだチョーラクさんは日本とクルドの友好交流に力を入れ、昨年にはクルド語-日本語の辞書を完成させた。こうした取り組みが今回のクルド語講座につながった。

 「授業を通じてクルドの歴史や文化を知ってもらえれば」とチョーラクさん。将来は教え子らと協力し、クルド語で書かれた文学作品を、英語など他の言語を介さず日本語に直接翻訳して紹介したいと考えている。【田中洋之】

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